(691)アコーディオンカーテンをサイズオーダーして設置する
前回でふすまのリメイクが終わりました。
「閉めたままのふすま」は塗装でリメイクした一方、「開けられるふすま」はスライスウッドを張って、ワトコオイルで塗装し、ドアハンドルを取り付けて開きやすくしました。
今回はリフォームしたインテリアに合わせてアコーディオンカーテンを選んで取り付けます。
■アコーディオンカーテンを取り付けるための下地の準備
まずはリフォーム前の写真からどうぞ。

部屋の奥には物置のようなスペースがあり、

ロールカーテンで間仕切って奥のゴチャゴチャを隠していました。昔、プロジェクターを所有していたときはこれをスクリーンに使ったりもしていましたが、現在はただの目隠しになっています。

しかし、ごらんのとおり木材とダークグレーの壁でインテリアをリフォームすると、白のロールカーテンはなんとも場違いに感じられてきました。
それに、ロールカーテンは安価で目隠しには十分なのですが、空気の遮断性能が低く、寒い時期に室内を暖かくしても、スキマから冷気が侵入してくるので暖房効率が悪いことはなはだしいのです。
ということで、これを撤去してアコーディオンカーテンに交換することにしました。

のぞいてみると、ここにも建具の溝が。そういえば、昔はここに障子があったことを思い出しました。
アコーディオンカーテンを取り付けるにはこの溝が邪魔。調べたところ「鴨居用ブラケット」なるものもあるとわかったのですが、

こんなふうに真ん中の細い部分にビスを打たねばならないので耐久性に不安があり、DIYで溝を埋める作業をおこなうことにしました。

溝の深さはおよそ15ミリだったので、ホームセンターで15ミリ角の角材を買ってきて、

両面テープとボンドで溝に接着して埋め込みました。

深さはほぼぴったり埋まりましたが、溝の幅よりもやや細い角材なので、スキマが残ってしまいました。
写真だとわかりにくいのですが、

こんな感じで中央に寄せて接着しています。

アコーディオンカーテンのレールは鴨居の中央に取り付けるので、その両脇を補強したほうが真ん中にビスを打ったときに割れにくいはずだと考えたのです。

目に入りにくい部分なのでやすりがけなどの細かい仕上げはせず、まわりと同じ色で塗装するだけにしました。

これでアコーディオンカーテンを取り付ける下地ができました。
■アコーディオンカーテンを選んでサイズオーダーする
続いてはアコーディオンカーテンをオーダーします。
採寸してみると、

横幅は171センチ強、

高さは174センチ強でした。
サイズはこれでいいとして、問題は色です。

どんな色のアコーディオンカーテンを選べばこの空間にマッチするか考えたみたところ、やはり「壁と同色にするのがベストだ」という結論にいたりました。
壁になじませればインテリアの邪魔にもならず、積極的に開けようという気にもならないでしょう。カーテンの向こうは物置のような空間なので目立たないに越したことはありません。
いろいろ調べてみたところ、この三つが候補に挙がりました。

上から「アクセンテ」の「クレイブラウン」(AC-8116)、同じく「アクセンテ」の「チャコール」(AC-8113)。いちばん下はカーボンクロスをイメージした「カルボネ」(AC-8117)です。いずれも「タチカワブラインド」の製品です。

生地サンプルをいただいて室内をバックにいろいろ考えたのですが、

「アクセンテ」の「チャコール」が、珪藻土塗料で塗った壁に色味が似ていると感じたので、これに決めました。
よく使っている「DIYショップ RESTA(リスタ)」に取り扱いがあり、こちらでオーダーしました。
先ほど採寸したサイズなどを入力して見積もり価格を算出します。

価格は「53,438円」。ロールカーテンとくらべると高価ですが、加工に手間のかかる製品なので仕方ありません。
片開きでオーソドックスな注文内容ですが、ひとつイレギュラーな点が「すきまガード」でしょうか。

これは設置後の写真ですが、床との間に生じるスキマを埋めてくれるオプションです。隣の部屋から入ってくる冷気を軽減したいと思い、プラスしました。
内容に問題がないかをしっかり確認し、ポチっとオーダー。
■取り付けは難しくないが、本体を支える手はほしい

こちらが届いた商品。

ごらんのとおり、一本のレールで吊り下げる仕組みになっています。

先ほど下地を準備した鴨居にレールに付いている穴に合わせて下穴を開けてやり、

付属のビスで固定します。補強した下地についてはまったく問題なく強度が出たと感じました。

注意点は、レールだけ外して設置することが構造上できないので、レールを固定する間は誰かの力を借りて本体を支えてもらう必要があるということ。いつもはぼっちDIYの僕もこのときばかりは家族の手を借りました。

吊り下げが終わったら、

柱にマグネットを取り付けて設置完了。

いい感じに壁と色がそろいました。アコーディオンカーテンはそんなにカラーバリエーションが豊富ではないので、壁に近い色が見つかったのはラッキーだったと思います。

少し離れたところから見てもしっくりなじんで見えます。
使ってみて実感したのですが、ロールカーテンの利点は開け幅を自由に調整できるところ。

引き違いのふすまを開けたように半開きもできれば、

フルオープンも可能。
換気、目隠し、物置の整理など、用途に応じて開け幅を変えて使うことができ、とても便利です。
我が家のように築古になってくるとふすまなどの建具が開けにくくなってくるので、その代用としてもありだと感じました。

これで天井、床、壁のリフォームが終わりました。 次回は照明器具を工夫して「疑似三路」的な照明環境を作ります。

















