(151)アイアン手すりに転落防止の安全ネットをオーダー&設置した
階段まわりにアイアン手すりを設置したことは以前書きました。
工事前はただの開口でしたが、
手すりが付いたおかげで、転落する危険は大幅に減少。
仕上がりにも満足しています。
しかし、大人がふつうに使用する分には問題ないとしても、手すりのスキマから子どもが落下したら危険です。
うちのマンションにはお子さんがいらっしゃる入居者さんもいて、彼らがファミリーで山小屋を訪れることも考えられます。
そんなとき万一の事故が起こったら大変ですから、手すりを覆うネットを設置することにしました。
いわゆる「安全ネット」とか「転落防止ネット」とかいうものですね。
イメージとしてはこんな感じで取り付けたいです。
ピンクで囲ったところにネットを張り巡らします。
ポイントは手すりのない部分、階段の入口ですね。
写真でいうとココ。
安全を考えると、この入口もネットで覆えるようにしたいところです。
ネットは素材的に可変性に富んでいるので、ふだんは折りたたんでおき、階段の入口をふさぎたいときはネットを開いて張れるような仕組みにしようと思います。
商品を探しながら考えていきましょう。
選んだのはこちらのショップ。
スタイルダート・プロ(Style D’art Pro)(公式ページ)
運営しているのは、インテリア用品の製作と販売を手がける「株式会社友安製作所」です。
最近、浅草橋にカフェをオープンして話題になったりもしました。
カフェのポップな印象とくらべると、「スタイルダート・プロ」は業務用カーテンレールを取り扱う専門色の強いショップです。
業務用カーテンレールだけではなく、「ネット用品の何でも屋さん」と呼んでもいいくらい豊富な商品ラインナップを擁しています。
ゴミ捨て場用のネット、建設現場の養生ネット、野球場のネット、防鳥や防獣のネットなどとならんで、目当ての転落防止ネットも取り扱われていました。
階段用におすすめされているのが「NET15(汎用ネット)」という商品です。
そうそう、こういうのがほしいんですよ。
サイズオーダー可能で、採寸の仕方もしっかり説明されてあるので安心。
なるほど、内側を採寸してオーダーするんですね。
図面にぐちゃぐちゃと書き込みつつ、必要なサイズを計算します。
DIYはこういう採寸がいちばん面倒なんですが、ここで手を抜くとサイズが合わないネットを注文してしまう怖れもあるので慎重にやります。
思案の結果、アイアン手すりの部分と入口部分とはネットを分けることに決めました。
赤で囲ったのがネット部分。
大きいほうで手すり本体をカバーし、小さいほうの入口用ネットは端だけを手すりに固定して矢印の方向に開けられるようにします。
サイズにまちがいがないかよく確認してオーダーしましょう。
固定用にかがりロープも必要ということで、そちらも合わせて注文。
しめて「10,784円」也。
サイズオーダーできてこの価格、わりとリーズナブルに感じましたが、いかがでしょうか?
商品が届いてみると意外にコンパクトでした。
左が大きいほうのネット、真ん中が小さいネット、右が固定に使うかがりロープ。
これに加えて、自分で用意したフックなどがこちら。
左は結束バンド。
ネットを手すりに仮留めするのに使います。
真ん中はヒートン。
これでネットが床に接する部分を何か所か固定します。
右はセ-フティフック(カラビナ)。
小さいネットの開閉時に固定するのに使います。
では、ネットを張っていきましょう。
まずはたたまれているネットを広げていきます。
これを結束バンドで手すりに仮留めするのですが、
バンドが短すぎて足りない!
のっけからつまづきました。
きちんと測らないで結束バンドを選ぶ素人のわきの甘さよ……。
仕方ないので、結束バンド2個を合体させ、
これで固定することにしました。
仮留めですから、これでOK。
床周辺にネットを固定するのにはヒートンを使います。
ここにネットを固定します。
あとは、これらの作業を繰り返していくだけ。
コツはたるみができないように気をつけながら、ネットを張っていくことくらいでしょうか。
そんなに難しい技術は要りません。
仮留め完了です。
ぐいっと押しても問題なし。
下側も何か所かヒートンで固定したので、子どもが通れるほどのスキマはできません。
懸案だった入口のネットは、こんな感じに仕上がりました。
しっかり固定されているのはアイアン手すりの側だけ。
反対には、フックが2か所ついていて、
壁側に設置したヒートンに引っかけて留める仕組み。
フックを外せば反対側にたたむことができます。
反対のネットにフックで留めて固定します。
すごく使い勝手がいいわけじゃないけど、事故が防げればいいとしましょう。
すっかり完成気分ですが、まだかがりロープを巻き付けていませんでした。
本来なら、これを手すりにらせん状に巻きつけて、ネットを手すりに固定するのです。
しかし、仮留めに使った結束バンドでも十分な気もします。
というか、かがりロープを巻くのがめんどくさくなっちゃった。
実用には困らない感じだし、このままでいいかも……結局、結束バンドの固定で済ませることとなりました。
バンドの余り部分をカットし、
完成!
と思いきや、翌日、手すりをつかむと、手にチクッと痛みが。
あー、結束バンドの切り残しか。
ハサミで切ると、どうしても断面が鋭くなっちゃいますよね。
これはやすりで削り落としてあげればいいでしょう。
とがった部分をなくしてあげると、つかんだときの痛みはなくなりました。
結束部分の頭は残るので、つかんだときに違和感はなくはないですが、かがりロープを手抜きしたのですから仕方ないことだし、結束バンドの頭の位置を動かしてやればさほど気にもなりません。
安全に問題があるとも思えないので、これでOKとしました(良い子はメーカーさんの推奨する方法で固定しましょう)。
あらためてビフォーアフターをどうぞ。
施工前。
施工後。
見た目にはネットがないほうがスッキリするんですが、これなくしてチビッ子の安全は守れないので、仕方ありません。
後日、甥っ子を連れて2階で遊んでみましたが、ネットのおかげで冷や冷やせずに済みました。
まあ、手すりに足をかけて登ってしまえば乗り越えられるので、目を離すことはできないんですけどね。
転落防止用の安全ネット、お子さんのいる戸建てには必須のアイテムだと思います。