(24)サンワカンパニーの「ヴィレ」を施工するための準備
壁に「スライスウッド」を施工したのに続き、今回は天井に木材を貼っていきます。
素材は、サンワカンパニーの「ヴィレ」(vire)です。
第20回でもご紹介しましたが、波打つような形が特徴のパイン材。
今回のリノベーションで導入した中でも、来訪者から評判のよかった建材のひとつです。
照明をあてたときに陰影がくっきり出るところが印象に残るのでしょうか。
この原稿を書くのに製品ページを見直したところ、デザインはマリメッコなども手がけているデザイナー(リストマッティ・ラティア氏(Ristomatti Ratia))によるものだそうです。
言われてみれば、北欧っぽいかもしれませんね。
さて、まずは施工面積の計算から始めましょう。
壁の場合とちがって、今回は面積を測るのは簡単です。
天井は柱2か所を挟んで、計3面。
測ってみると、①が1.55メートル、②が1.13メートル、③が1.12メートルでした。
幅はすべて2.7メートル。
3.8(①+②+③)×2.7=10.26
施工面積は10.26平米となります。
一方、「ヴィレ」は1ケースあたり1.87平米の施工が可能。
5ケースと半分くらい必要なので、6ケースあれば心配なし。
サクッと注文してしまいましょう。
送料込みで、88,848円也。
が!
到着してビックリ。
この商品、ものすごく長いのです。
搬入やら何やらでいっぱいいっぱいになってしまい、開封前の写真を撮り忘れてしまう始末。
これは現場で施工中に撮った写真ですが、うちの山小屋にギリギリ運び込めるサイズです。
製品ページによると、幅3.9メートル(!)。
前回施工した「スライスウッド」が幅0.9メートルですから、4倍以上。
うちの山小屋は長辺でも3.6メートルですから、それよりも大きいです。
さすが北欧製、デカいよ……。
当たり前ですが、製品紹介ページにはしっかり説明が書いてあるので、ケースあたりの施工面積だけしか見なかった自分のミスです。
施工面積の計算がラクだったせいか油断しました……。
こうなると、問題は「どうカットするか」です。
屋根の幅が2.7メートルなので、カットすれば継ぎ目なしに貼れますが、この長さの木材を天井に一人で貼るのは難しそうです。
等分して継ぎ目をそろえるときれいに見えそうな感じがしますが、素人のDIYなので、ズレが生じそうな気もします。
いろいろ迷いましたが、基本的に0.9メートルごとにカットして「4本+余り」に分け、継ぎ目がランダムになるように貼ることにしました。
これなら、多少の失敗やズレがあっても見た目的に気にならないだろう、と。
前回の壁材と同じ要領で、木材をカットします。
形はやや特殊ですが、切るのは難しくありません。
切り口は粗さも目立たないので、整えないことにします。
0.9メートル幅に切りました。
次回は、これを天井に貼っていきます。