(291)モーテルランプ+スマート電球+家具用スイッチ=??
前回、洗面にタイルを張り終えました。
今回はこの壁に照明を設置します。
コードが出ているところに直付け照明が入ります。
■「P.F.S.」のモーテルランプ
照明選びについては迷いませんでした。
「P.F.S.」の略称でもおなじみ「パシフィックファニチャーサービス(Paciffic Furniture Service)」の「モーテルランプ(MOTEL LAMP)」です。以前、恵比寿のお店で見かけたときからずっと気になっていました。
オンラインショップに掲載されている写真をぜひごらんください。幅の細いウッドウォール、段差のある石壁、オーソドックスな白の角タイルなどどんな壁材と組み合わされてもサマになるのがわかります。
パーツごとにくわしくご紹介していきましょう。
シェードをはずすと灯具本体に木製の台座が組み合わされているのがわかります。
灯具だけを取り外してみました。四点をネジで固定し、木製の台座をかぶせる仕組み。
木製台座はポプラのラッカー仕上げ。木目が際立っていい雰囲気です。
色味としてはライトブラウンといったところでしょうか。
照明の色によってはもう少し暗く見えることもあるかもしれません。
こちらはシェード。乳白色のガラス製です。商品ページの説明では、近年、アクリル製のシェードが増えるなか雰囲気を重視してあえてガラスを選んだそうです。
台座と組み合わせるとこんな感じ。ゆるやかな山型のシルエットが印象的です。
シェードは電球をすっぽり包みこむスタイルなので電球はほとんど隠れて見えません。個人的にはここも大きなポイントでした。
■家具用スイッチとイケアの電球と組み合わせて
話は照明スイッチ(とコンセント)をどこに設置するかにさかのぼります。
この壁のどこに設置されているのか、わかりますでしょうか?
正解はココ。
タイルにまじってパナソニック(Panasonic)の家具用ミニスイッチ付コンセント「WF2049AK」がタテに設置されています。
色はブラウン系の「チョコ」。タイルとほぼ同じ幅にスポッと収まるコンパクトサイズです。
なぜこのミニスイッチを選んだかと言いますと。
前回まで書いてきたとおり、この洗面の壁の主役は陶芸家のいざきあつしくんが作ってくれたタイルです。
独特の質感のタイルをならべたところにスイッチプレートを設置して悪目立ちさせたくない思いがありました。
離れのエコカラットを張った壁に設置した家具用コンセントが思い浮かびました。
このとき採用したのはコンセントがふたつならんだ家具用ミニダブルコンセント「WF2039W」の「ホワイト」でしたが、基本的な構造はほとんど同じです。
最低限のスペースに収まって控えめな存在感なのですが、それでも目に入るところには設置したくないという思いは強く……
結局、この位置となりました。
洗面台を設置したあとにどうなったかというと……
隠れてほとんど見えませんから、気になりません。
「こんなところじゃ使いにくいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、正直、使いにくいです(笑)。
コンセントが上側にくるように設置してもらったので、
なんとか手を突っ込んでプラグが挿せますが、スイッチのほうはほとんど見えません。手探りしないと触れることも難しいです。
じゃあ、照明のオンオフはどうするのかというと基本的にはオンのままにします。
といっても、もちろん点灯しっぱなしではなく電球のほうでコントロールするのです。
使うのは世田谷のマンションのリノベーションでも使用したイケア(IKEA)のスマート電球「トロードフリ」。
リモコンとペアリングして簡単に電球の光量と色味が操作できます。
スマート電球については、今までこのブログや「日刊Sumai」の連載でもいくつか紹介してきました。
機能うんぬんは別にして、どちらもリモコンのデザインがいまひとつだな、と感じていたのですが、イケアのトロードフリはデザインも素晴らしく、壁にそのまま設置してもまったくイヤな感じがしません。
マグネットでホルダーと脱着するところもスマートで、よく考えられている製品だと思います。これで「2,999円」ですからコスパ的にはもはや最強なのではないかと思っています。電球についてはイケア一択になりつつある昨今です。
■モーテルランプがタイルの陰影を描き出す
ここでようやく冒頭の「モーテルランプ」に話がつながります。設置後の様子をごらんください。
ガラスシェードに隠れて電球自体はほとんど目に入りません。
スマート電球はどうしても電球本体の味気ないデザインが気になったりするのですが、それをレトロなガラスシェードが覆い隠してくれるのです。
先ほどご紹介したリモコンがあるので操作に支障はありません。スイッチの反応も良く、洗面の上に置いただけでも操作できます。
手に石鹸がついているときなどは手首でもスイッチオンできます。
光量を調整できるので、メイクのときなどには強めの光量で点灯。
一方、光を抑えると落ち着いた雰囲気になります。
乳白色のガラスシェードを通して柔らかく広がる光が、いざきくんの作ってくれたタイルを優しく照らし、陰影を描き出します。我ながら素晴らしい組み合わせだなとしみじみ自画自賛。
照明の設置も完了し、次回はいよいよ洗面台を設置します。