(303) 「バンピーウッド」をDIYで壁に張る【スピード命の接着編】
引き続き、サンワカンパニー(sanwa company)の内装用木材パネル「バンピーウッド」をDIYで壁に張り付けていきます。
前回は「バンピーウッド」をまとめてカットしました。
今回はボンドで接着作業をおこないます。
こちらが前回カットした「バンピーウッド」。
「どうやって張り付けるか」が気になりますが、ご丁寧なことにサンワカンパニーのホームページで施工方法を記したマニュアルをダウンロードすることができるのです。
こういう情報が見れるのはDIYする人にとっては本当にありがたいです。
③に「固定方法」が記載されていて、コニシの「コンクリボンドK10」が推奨されているそうです。
Amazonでサクッと注文できたのでラクでした。価格も千円足らず。
1kg入りで施工面積は約1平米とのことで、2缶注文しました。
問題は「固定方法」に書かれた「フィニッシュネイル(L=35mm)で固定してください」というところ。
フィニッシュネイルとは、こういうやつのこと(画像にはYahoo!ショッピングのアフィリエイトリンクが張ってあります)。
ネイルガンっていうんですね。現場の人がこれで「ブシュッ!ブシュッ!」と細い釘を打ちこんでるのは見たことがあります。マニュアルには「必ず接着剤とフィニッシュネイルの併用で施工してください」と注記されていますが、このためだけに買うのもちょっと……。
「バンピーウッド」の裏はネットでつながっていますし、ボンドだけでも接着できそうな気もするので、無茶を承知でフィニッシュネイルなしでトライすることにしました。自宅なので剥がれてきたらまた接着すればいいし、たとえ落下しても大けがするようなもんじゃないし、という自己責任での判断です。以下、そのつもりお読みいただけると幸いです。良い子はちゃんとフィニッシュネイルを使ってください。
というわけで、一缶目のボンドを開けて接着作業に入ります。粘り気があって、ちょっとクセのある臭いのダークグレーの接着剤です。
コテで接着剤を塗り伸ばして、
ギュッと圧着します。釘を使わないこともあり、しっかりと押し付けてあげました。
作業としては非常に単純なのですが、この「コンクリボンドK10」、とにかく硬化する時間が早いのに驚きました。夏場だったせいもありますが、塗ったそばからみるみる水分が飛んでカサカサになっていくのがわかります。もたもたしていると、張り付ける前に固まってしまうんじゃないかと心配になるほど。カットしながら張るなんてとてもムリです。前回、まとめてカットしておいてよかったです。
一缶使い切って、ちょうど半分が完了。のんびりマイペースの作業とはいかず、追われるように急ぎ足での作業となりました。少し休憩を取ってから後半戦へ。
前半は鉄のコテを使ったのですが、少し柔軟性のあるプラスチックのヘラのほうが塗りやすいと考えてチェンジ。
おかげでボンドを塗るスピードが上がりました。
最後は「バンピーウッド」の高さよりもやや狭いスキマが残りました。
高さに合わせて裏のネットをカットして列を減らしてあげなければなりません。これで調整できないスキマについてはカットするのも大変なので目をつぶります。
なんとか作業終了。
二缶目のボンドもちょうどなくなりました。ギリギリだったな……。
ひとまずは剥がれもなく、作業を終えることができました。接着剤だけでどこまで持つのかは心配ですが、施工後3カ月を経た現時点ではさすがにまだ問題は起きていません。しばらく見守ってから、また経過を報告しようと思います。
チークの古材ならではの重厚な雰囲気が漂います。
カットにはかなりの手間がかかりましたし、時間に追われるような接着も大変でしたが、労力をかけたかいがあったというもの。
2万円ていどでこの壁が手に入るならかなりリーズナブルだと思います。「バンピーウッド」、骨を折るだけの価値はある素材だと感じました。