(16)ドア探しの旅4:アンティークドアは高嶺の花か

お金のこと

ドア探し、最後にやってきたのは西小山にある「パイン・グレイン」(pine grain)。

パイン・グレイン看板

住宅街の中でひっそりと営業しているお店です。

主にイギリスから輸入したアンティークドアを扱っています。

パイン・グレイン外観

ええ、ヨーロッパのアンティークなんて高嶺の花だってことはわかってたんですよ。

でもね、こんな機会でもないと見に来れませんから。

感想から言うと、新品の木製ドアとはまったくちがう印象を受けました。

どれも海の向こうの知らない土地でそれぞれの家のために作られた独自の来歴を持っています。

ドアのデザインはもちろん、木材の経年変化や傷なんかも含めて個性がとにかく豊かなんです。

今風に言えば「ヴィンテージの一点もの」なので、そのときのお店の在庫状況で出会うドアも変わってくるわけです。

それだけに、たくさんの在庫の中から、自分の好みにマッチするものを探すのは手間でもあり楽しくもあると言えるでしょう。

店員さんによると、こちらから求めるイメージを伝えれば、それに合った候補を見繕って教えてくれるそうです。

自分に合ったドアが出てくるのを待つというお客さんもいるようで、なんだか中古物件を探すような感じ

店員さんに好みや予算を伝えてじっくり選ぶ買い方は、量産品の新品ドアでは味わえない楽しみだろうな、と思います。

ただ、決して敷居が高いわけではなく、アンティークドアのことをほとんど知らない僕にも非常に親切丁寧に説明してくれました。

話を聞いてるだけでも、楽しかったです。

気になるのはやっぱり価格ですね。

ドア本体のお値段は手ごろなものなら6万円台からで、7~8万円くらいの価格帯もそれなりに見つかります。

アンティークという言葉で想像するほど高くないと思います(もちろん、高額なドアの扱いもありますが)。

ただ、ドアノブの穴が古いままだと使えなかったり、ドアの端が大きく欠けていたりします。

また、古い丁番やラッチが残っている場合、それを取り外して跡を埋める必要がある場合も。

こういう補修作業をおこなってもらい、ドアノブ(1~2万円)を購入すると合計金額は11~12万円には届きそうだと感じました。

当たり前ですが、アンティークのドアを採用する場合はドア枠を現場で造作してもらう必要があるので、前回も説明した設置費(約6万)も加わりますから、合計して17~18万円ほど

「フラッシュドアにプラス11~12万円」

つまり、フラッシュドア3枚分。

これはさすがに厳しいか……。

でも、うれしい出会いもありました。

こちらのお店はドア以外のアンティークも扱っていて、すてきな照明スイッチを見つけたのです。

アンティークのスイッチ

古びた金属の質感にレトロなデザイン、たまらないですね。

いわゆる縦長ではなく、スクエアなのもいい。

価格は12,000円とスイッチとしてはかなりお高いのですが、「これ、買わなかったら後悔するやつだ」と直感し、購入しました。

玄関入って最初に触れる照明スイッチにしたいと思います。

アンティークのスイッチというと安全性が心配ですが、お店の方によればきちんと電気業者さんに設置してもらえば問題ないそうです。

ドア探しのショールーム&ショップめぐりはこれで終了。

それぞれの商品にそれぞれの価格に見合った特徴がありました。

どれを選ぶかは予算と好みと情熱の兼ね合いになるということでしょう。

で、結局、どれを選んだかといえば、これまで見たどのドアも選びませんでした。

次回に続く。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営。 『日刊Sumai』(扶桑社)で「なんでも大家日記@世田谷」を連載中。 https://s...

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