(67)いよいよ実作業!珪藻土をリビングの壁にDIYで塗りました
前回、珪藻土の下地準備がようやく完了しました。
鏑木友樹先生から教わったアドバイスを胸に秘め、今回はいよいよDIYで珪藻土を1階の壁に塗っていきます。
といっても、いきなり珪藻土を壁に塗れるわけではなく。
まずは珪藻土に水を入れて練る作業が必要なのです。
考えものなのは道具の問題。
ワークショップで質問したときには「道具なしで珪藻土を練るのは大変なので専用の道具=撹拌機を用意する」というアドバイスをいただきました。
でも、調べてみると撹拌機は2~3万円はする高価な道具。
残りの人生であと何回珪藻土を塗るかわからない僕に買える代物ではありません。
そこで手持ちのマキタ(makita)の電動ドリルにアタッチメントをつけてなんとかならないかと考えました。
購入したのが「SK11 ペイントミキサー 六角軸60 サイズ300mm 羽径60Φ SPM-3」。
決め手は値段です。
僕が購入したときの価格は「877円」。
ペイントミキサーということですから本来は塗料の攪拌用なのですが、まあ、折れてもいいやくらいの気持ちで購入しました。
これをマキタのドリルに取り付けて使用します。
道具についてもう一点。
塗りつける珪藻土を手元に持つためのパテ板なるものが必要です。
よく左官屋さんが手に持ってるゲタみたいなかたちのやつです。
これを木材で自作しておきます。
といっても、余っていた板と棒をひっぱりだしてきてL型の金具で固定しただけです。
養生も忘れずに。
かくしてそろった道具はこちら。
バケツは珪藻土を練るための容器、霧吹きは前回のアドバイスで教わったリカバリー用。
ブラシやヘラは模様づけに使えればと思って用意しました。
が。
あらためて現場を見てみると…
用意したコテでは作業できない細長い場所もあることに気づきました。
以前購入したボンドに付属していた親指サイズのミニベラで、なんとか入る幅。
ヘラは大中小いろいろなサイズを用意することをおすすめします。
道具の確認もできたので珪藻土に水を加えて練っていきます。
ところが、説明書をよく見ると、こんな注意書きが。
へえ、「セレクトカラー」なる付属品も混ぜなきゃならんのね。
ほう、これか。
なんとなく「珪藻土に水混ぜて練れば完成」くらいに考えてたのですが、説明書をよく見て分量と練り方をよく確認することに。
実は意外と複雑でした。
まず、分量の水の80%を先にバケツに入れ、そこに「セレクトカラー」を加えてよく混ぜてから「けいそうリフォーム(珪藻土)」を加えるんですって。
アタッチメントをつけた電動ドリルでよく混ぜます。
途中からドリルの動きが苦しくなってきたので手にチェンジ。
タイルのときもそうでしたけど、困ったときは手ですな。
練り終えたらこのまま20分置いて、残りの水(分量の20%)を加えてもう一度練り上げます。
しっかり混ざってムースっぽい触感になってきたら完成かな。
いやあ、自分で練るのは大変ですね。
素人はおとなしく練済みをチョイスしたほうがいいのかもしれません。
パテ板にのせたらいよいよ準備完了。
先生のアドバイスを思い出しながら塗っていきます。
慎重になり過ぎず、どんどん塗り広げ、全体に行き届かせます。
さて、問題は「どんな模様に仕上げるか?」です。
最初に挑戦したのはブラシを使って、波模様をつけるやり方。
悪くないのですが、細かいところでうまく施工できる自信がないので却下。
コテでざっくり模様をつけてみたりもしましたが、ピンときません。
結局、ヘラで表面を横方向に整えてあげることに。
模様というほどでもない無難な感じ。
やっぱり冒険は怖いんですよね……。
ともあれ、模様が決まれば、あとはどんどん作業していくのみ。
スイッチプレートまわりや、
狭い箇所など、注意しながらコツコツ進めていきます。
たまにこんなふうに「欠け」ができてしまうので、
ピンポイントで珪藻土を足し、
埋めてあげました。
乾きかけてから気になる凹みを見つけてしまうことも。
先生から教えてもらった霧吹きをかけて、
塗り直してやります。
そんなこんなで一日がかりの作業でした。
ちなみに説明書では二度塗りが推奨されていますが、仕上がりに不満もなかったので一度で済ませてしまいました。
それでも広い面積をやるのは大変。
8平米ていどでも苦労しますから、広いリビング全体に珪藻土をDIYするとか、ちょっと考えられないかな……。
完成後の様子がこちら。
無難といえば無難ですが、珪藻土自体に独特の質感があるので結果オーライかな。
先生にお礼がてら写真を送りましたが、お褒めの言葉をいただくことができました。
次回も珪藻土。
トイレの壁に色つきの珪藻土を塗ります。