(116)給湯器のリモコンだってシンプル&おしゃれがいい~リンナイ「MC-190」
僕が大家の仕事を始めたばかりの頃、悩みどころだったのがガス給湯器の操作パネル(台所用のリモコン)です。
何も考えないでお任せにすると、こんなやつがついたりします。
なんなんだろう、この野暮ったさ。
ベージュの本体カラーとか操作部分の横ラインの入ったデザインとか、コレジャナイ感がします。
特に豊富な機能を盛り込んだわけでもないのに、いまひとつきれいに見えないボタン類も気になります。
こういうやつがキッチンにいると、照明スイッチなどにこだわって空間を作れば作るほど、パネルだけがどんどん悪目立ちしてしまいます。
照明スイッチというと、うちのマンションではオーソドックスなアメリカンスイッチや、
神保電器のNKシリーズなどを採用してきました。
直近の工事では新しいタイプのアメリカンスイッチを採用したことも。
こういうシンプルなスイッチたちと違和感なく共存できるような給湯器のリモコンが欲しいと思って探し出したのがこちら。
リンナイ(Rinnai)の台所リモコン「MC-190」です。
ごらんのとおり、余計な装飾や表記を排したシンプルなデザインが特長。
アップにも耐えられるおしゃれさんです。
商品ページの説明文を読んでみると「シンプルなデザインと操作、インテリアとの調和をテーマにしたカタチです」とのことで、デザインだけでなく操作もわかりやすいのが好印象。
右上のボタンで「オンオフ」、△▽で温度設定を変え、ディスプレイに温度が表示されます。
ただこれだけ。
シンプルデザインを追求するあまり、直感的に操作できないというおしゃれ家電にありがちな心配もありません。
少し離れたところから見てみましょうか。
レンジフード下の壁に設置されていますが、ホワイトを基調にまとめたキッチンの中にもしっかりなじんで浮いていません。
これが冒頭に挙げたような操作パネルだったとしたら、イヤな目立ち方をしてしまったことでしょう。
とはいえ、この「MC-190」、「ふろ自動」やら「追いだき」やら「優先」やら「呼出」やらといった機能は操作できなかったりするので、どんなお宅でも導入できるわけではないのがネックです。
でも、大家族が暮らす大きな戸建てならともかく、単身~2人向けの狭いマンションで機能の絞られたお風呂を操作するならこれで十分。
浴室側のリモコンも極力ムダを省いたシンプルなデザインの操作パネル(「BC-135」)があったので、そちらを採用しています。
こちらもシンプルでいいですね。
機能の豊富さや誰でもわかる視認性を重視するあまり、ダサいデザインがはびこる日本のリモコン業界においては、こういう選択肢が用意されるのはとてもうれしいことです。
多機能なお風呂でなければ、これでいい(これがいい)という人は絶対にいるはず。
こういう選択肢が増えていくと、自分の趣味やポリシーに合った家づくりがしやすくなるんではないかと思います。
と思ったら、リンナイとならぶガス機器メーカーのノーリツにも「スタイリッシュタイプリモコン」を自称する「RC-A001」なる製品がありました(画像にはアフィリエイトリンクが張ってあります)。
リンナイの「MC-190」に見劣りしないシンプルデザインです。
パッと見、どうやって操作するのかはわかりませんが、MENUボタンがあるのでディスプレイに表示されるタイプなのかもしれませんね。
視認性には劣るかもしれないけれど、若い人なら簡単に操作できるだろうし、いいかもしれない。
次の工事のときに使ってみようかな。
さて、山小屋の話に戻りますと。
山小屋の場合、浴槽もないシャワーブースですから、オンオフと温度設定以外は使いようがありませんし、「MC-190」は最適と言えます。
リモコンを取り付けたのはここ。
シャワーブースのドアからも手がのばせる位置に「MC-190」を設置し、シャワー使用時に温度を変えたくなっても操作できるように配慮しました。
実際に使ってみるとシャワー内の水栓レバー操作だけで事が足り、まったく不自由はありませんでしたけど。
なお、シャワー内の照明と換気扇のスイッチは神保のNKスイッチをチョイス。
スイッチプレートとサイズがそろえてあるので、こうしてならべてもきれいに収まります。
商品の説明文どおり、「インテリアとの調和」も含めてきちんと考えられた製品だと思います。
こうして完成後の写真を見ると、ただ製品を選んで設置してもらっただけの話にしか思えないかもしれませんが、完成するまでにはトラブルもありました。
次回は、業者さんに無断で違う種類の操作パネルを設置されてしまった話。