(153)目かくしのためのロールカーテンをオーダーしてDIYで設置した
前回は二階の窓をすりガラスから透明なガラスに交換して、室内から外の景色を眺められるようにしました。
今回はそれとは逆の話。
外からの視線を遮るために一階の大きな窓にロールカーテン(ロールスクリーン)を設置します。
何度も書いてきましたが、この小さな小屋の魅力があるとすれば、大きなガラス窓から裏の竹林を眺められることです。
裏を返すと、外からも部屋の中が丸見えなのです。
マンションの入居者さんや友人に試験的に宿泊してもらうなかで、これが気になるという声がけっこう聞かれました。
竹林は小川に面していて、傾斜も急なので人が立ち入ることはまずありません。
でも、うちが所有する土地ではないですし、だれも竹林に入らないようにコントロールすることはできない以上、室内が視野に入っても文句は言えないのです。
これはシャワーボックスの脱衣所にカーテンを設けた理由のひとつでもあります。
これで風呂上がりや着替えの最中は外からの視線をカットできるのですが、やはりそれでも気になるものは気になるもの。
「だれかに見られるかも」と思ってリラックスできないのでは、ゲストハウスの意味はありません。
そこで、カーテンを検討することにしました。
最初に頭に浮かんだのは、脱衣所とそろえて同じ柄のカーテン(カウニステ製)を窓にもかけるという案ですが、カーテンは束ねたときにボリューム感があり、窓の両サイドが埋まってしまいます。
せっかくの大きな窓の開放的な印象が損なわれては残念です。
ただでさえ狭い部屋ですから、束ねたカーテンの圧迫感で部屋が狭く感じられてしまう怖れもあります。
しかし、カーテンはカーテンでも窓の上方に収納するロールカーテンならシンプルに収まりそうです。
うちの山小屋は天井の根太がむき出しの状態なので、窓際の根太の後ろ(赤の矢印で示したところ)に隠す感じで設置すれば見た目的なデメリットはほぼないと考えられます。
ロールカーテンといえば、僕が管理する世田谷のマンションでも定番のアイテムです。
押入れの引き戸を撤去しロールカーテンを設置していますが、すっきりとした見た目と使いやすさで好評です。
いつもは業者さんに採寸と設置をお願いしているのですが、今回は今後の勉強の意味も込めて、自分でオーダーして設置してみることにしました。
選んだのは「リホーム(Re:HOME)」というサイト(公式ページ)。
価格もリーズナブルですし、ラインナップも豊富です。
ウォッシャブルや防炎などの機能もありますが、一般的にポイントになるのは「どのていど光を通すか=遮光性」でしょう。
この機能が高いと価格も上がります。
うちの山小屋の場合、主な目的は視線を遮ることにあるので、遮光性は大事ではありません。
なるべく安価なものということで、こちらの商品を選びました。
ロールスクリーン オーダー 日本製 送料無料 遮光 ウォッシャブル 洗える 防炎 防水 シースルー 浴室 選べるタイプ タチカワ ロールカーテン 無地 価格:3,025円 |
もちろんサイズオーダー可能。
オーダーにあたっては、いろいろ決めなければなりません。
まず「天井付けか正面付けか」。
天井付けは窓枠の中に、正面付け(壁付け)は窓を覆うように取り付けます。
今回は窓をスキマなく覆うことが大事なので、正面付けを選びました。
取り付け方によって採寸方法が異なるので、ホームページの説明をよく見て慎重に採寸します(我が家では「幅176センチ×高さ236センチ」でした)。
サイズを入力したら、次は「プルコードかチェーンか」を選びます。
プルコード式は、こんな感じでひもがついているタイプ。
引っぱって上げ下ろしをします。
商品ページの説明によると操作性に優れますが、床まである長い窓には向かないとのこと。
たしかにいちいち屈んで操作するのも面倒ですよね。
一方、チェーン式はサイドに垂れ下がるコードを立ったまま操作できるのが特長。
これは設置後の写真。
山小屋にはこちらが向いていると判断しました。
さらに、「カーテン本体の色」を選びます。
このへんはインテリアの領域なのですが、カーテンのカラーバリエーションに「遮熱」仕様が5色あったので、こちらから選ぶことに。
春先や秋などに肌寒さを感じたとき、少しでも防寒の足しになれば助かります。
色はいちばん無地感を感じさせる「アイボリー」をチョイス。
白に近い色を選んでおけば、将来的にプロジェクターなどを導入して映画など見れるかも、なんていう目論見もあります。
最後に、部品の「パーツの色」も選びます。
これが選べるのはありがたいことで、いわゆる真っ白なカラーに加えてブラウンもチョイスできるのがうれしいです。
これは届いたあとに撮影した写真ですが、ブラウンといっても濃い目でブラックに近い色合い。
うちの山小屋は木材に黒のコードや窓枠、アイアンを足すインテリアなので、こちらを選んだのでした。
これでようやくオーダーが完了。
ロールカーテンひとつでも選ぶのは大変でした。
オーダーは自分好みの製品が手に入る一方、ひとつひとつの条件を精査する必要がありますし、サイズなどまちがえて注文しないように気をつかうので、けっこう疲れるのです。
送料込み「12,927円」也。
サイズを考えると、たいていのカーテンより安価だと思います。
カーテンの場合、生地にこだわれば、ほぼ確実にこの金額をオーバーします。
ちなみに、カウニステのカーテンのときは、片開きでリーズナブルに済ませても「16,243円」でした。
今回のサイズなら3万はしたはずです。
しかも、ここにカーテンレールの代金も加わるのですから、価格だけで考えればロールカーテンに軍配が上がりそうですね。
もっとも、カーテンにはカーテンの特長がありますし、生地にこだわれば価格は天井知らず。
ロールカーテンでも機能性の高いものを選べば、それなりに高価になるのはまちがいありません。
あくまでリーズナブルなロールカーテンの目安とお考えください。
さて、届いたのがこちら。
けっこうデカくて重い。
これが落ちてきたら一大事です。
慎重に取り付けねば、と緊張します。
こちらが受けのパーツ。
最初にこれを窓の上の壁に取り付けます。
写真では見切れてしまってますが、左右と真ん中の3カ所に設置しました。
ここにロールカーテン本体をはめ込みます。
本体が受けのツメパーツにカチッとはまって固定されたのを確認するのが大事。
これくらいのサイズになると本体の重さもありますし、脚立に乗って作業することもあって、3つの受けパーツにしっかりと本体をはめ込むのはけっこう大変です。
できれば誰かに手伝ってもらうのがいいと思います。
僕は一人でやったけどね……。
設置完了。
予想通り、根太に隠れて収納時の存在感はありません。
先ほどご紹介したチェーンを引っ張ると、
クルクルとロールカーテンが下りてきます。
思いのほか操作感は軽く、使い心地は快適です。
これなら外の視線はまったく気にならないですね。
そのぶん、室内はすごく狭く感じます。
大きな窓がもたらす視覚的な恩恵をあらためて実感する機会になりました。
最後にプロの写真をgifアニメでどうぞ。
別の角度から。
これで「眺望を楽しみたいとき」と「プライバシーを確保したいとき」の切り替えが気軽にできるようになりました。