(207)床下からの冷気を防ぐべく透湿防水シートを貼りつける
前回、キッチン作業台の追加設置も完了し、いよいよキッチンが使える状態が整ってきました。
しかし、キッチン前の床がカーペット敷きのままでは調理中の汚れが床に付くのが気になってしまい、のびのび料理ができません。
そこで、キッチンの設置が完了した高揚感のまま、今度は床の模様替えをおこなうことにしました。
ごらんのとおり、部屋の床には一面、カーペットが敷いてあります。
広さは8畳でもともとは畳敷きだったのですが、すぐカビが生えるし足もとも冷えるので、畳を撤去して断熱材を敷いたのが十年以上も前のこと。
あのときは床のリフォームに関する知識も皆無なうえ、きちんとリサーチする必要性すら感じず、撤去した畳の代わりにただ断熱材をポンと置き、市販の断熱シートを敷いただけでした。
カーペットをめくってみましょう。
今見ると、この時点でツッコミどころ満載です。
まず、この断熱シート(アルミマットとか銀シートとか呼ばれるやつ)がダメ。
カーペットに溜まった湿気が逃げ場を失い、結果的にこうなります。
湿気でできた染みがすごい……カビの温床にもなり、衛生的にもいいはずがありません。
カーペットをめくっていくと…
断熱材のカットが雑なせいで、いたるところにスキマが目立ちます。
これもダメ。
断熱において大事なのは、スキマを作らないことだと言われます。
せっかく厚い断熱材を敷いても、スキマから冷たい空気が侵入しては効果も半減してしまいます。
さらに、この断熱材をどけてみると…
節の目立つ木材で作られた床下部分が現れました。
以前はこの上に畳が敷いてあったのですが、この節が厄介です。
大きいものは親指くらいあり、よく見ると節の部分が穴になっています。
のぞいてみたら、地面に敷いてある調湿材が見える……。
これでは冷気どころか、虫などの生き物も平気で侵入してくるでしょう。
そういえば、沢ガニが何食わぬ顔で絨毯の上を歩いていたこともあったけど、この穴が原因だったのか……。
とりあえず、この穴は、以前もご紹介したメッシュテープやパテで埋めてしまいます。
問題はこの後です。
節の穴は埋めたとはいえ、まだ板と板のスキマや、
横の立ち上がりの部分など、
手をかざすだけでスースーする部分がたくさんあります。
知り合いの工事業者さんに相談したところ「透湿防水シートをスキマなく貼るといい」ということでした。
これによって床下からの冷気を防ぐことができるんだそうです。
「透湿防水シート」ってなんか聞いたことあるぞと思っていたら、倉庫でこんなものを発見しました。
フクビの「スーパーエアテックスKD30」なる商品です。
透湿・防水シート 「スーパーエアテックスKD30」 【1巻入】 厚0.2mm×幅1000mm×長さ50m 結露を防ぐ フクビ化学工業 価格:8,277円 |
これ、実はだいぶ前にリフォーム業者さんが我が家に使いかけを置き忘れていったもので、連絡したら良かったら差し上げますと言われたもの。
ありがたくちょうだいしたものの、すっかり忘れてました。
こちらは壁用の透湿防水シートなので床に使っていいのか怪しいのですが、そのちがいには目をつぶることにしました。
良い子はきちんと床用の透湿防水シートを検討しましょうね。
さて、どうやって床に張りつけるかというと、まずはこんなふうに床に敷き、
タッカーで固定します。
床面ではなく、床の側面の立ち上がりの場所を留めます。
ここを留めることで、サイドのスキマもふさぐことができます。
一枚目が貼り終わりました。
シートに印刷された点線に合わせて、二列目を重ねて敷き詰めていきます。
一列目の点線に二列目の点線が重なるイメージです。
二列目を貼ったらタッカーで留めます。
ここで用意するのがアルミテープ。
左はホームセンターで、右はAmazonで購入しました。
よく水道の水漏れ補修なんかに使うやつですね。
世田谷のマンションでも何度かお世話になりました。
このテープを一列目と二列目のシートの継ぎ目に貼り付けます。
これで密閉性が高まるというわけ。
側面の立ち上がり部分にも貼りました。
あとはこのくりかえし。
行き当たりばったりな作業が災いして、最後の列だけ重なる部分がほとんどない感じになってしまいました。
まあ、アルミテープも貼ったし、大丈夫でしょう。たぶん。
これにて透湿防水シートの施工は完了。
あとはこの上から既存の断熱材を敷き直していきます。
しかし。
そもそも、ただ断熱材をポンと置くだけでは(当たり前ですが)いろいろ問題があります。
次回は、この問題を検討しつつ、断熱材の上に置く床材を選びます。