(280)水まわりの床にコルクタイルを選んだ理由
水まわりのDIY工事もいよいよ大詰め。
前回はワトコオイルによる木部の塗装をおこないました。
これで床以外のほぼすべての箇所の作業が完了したことになります。
今回はここに張る床材を選びます。
■山小屋の水まわりにタイルは冷たすぎる
タイル好きを自任する僕は、水まわりの床に何度かタイルを張ったことがあります。
離れの脱衣所から洗面にかけてはボックス張りのタイルを張りましたし、
世田谷の自室の脱衣所兼洗面スペースにも小粒のタイルを張りました。
今回も真っ先にタイルを検討しました。
トイレの床に張ったヘキサタイルの色ちがいを張ったら面白いかも、とも考えました。
ですが、妻に意見を求めると思わぬ返事が。
え?そっち?
てっきりデザイン方面のリクエストがくると思っていた僕には意外でしたが、よくよく考えてみればタイルの欠点はとにかく足回りがひんやりとすることです。
以前も書いたとおり、今回の水まわりの工事の肝は「冬の寒さを解消すること」にあります。
床材にタイルを選んでしまっては本末転倒と言えるでしょう。残念ですが、タイルは見送ることとしました。
■DIYに手間がかかるフローリングもちょっと……
「DIYに手間がかからない」という条件も重要でした。
実は、タイルの次に検討したのが、昨年キッチンのある部屋に敷いた「ユカハリタイル」でした。
このときは床の形は真四角で、30センチ角のタイルがタテヨコ7枚ずつ計49枚で八畳の部屋にぴったり収まり、敷き込む作業もラクでした。
しかし、今回の床はごらんのとおりL字型をしているうえに、柱やら配管やらで細かい加工も必要です。
以前、離れの床に張ったコグチタイルならば一枚あたりのサイズは小さいので加工しやすいのですが、それでもけっこう大変でした。
どちらを選ぶにせよ、それなりの厚さがある木材を床に合わせてカットしていく手間を考えるとちょっと面倒くさいなと思ってしまったのです。毎回同じパターンなのですが、工事が終盤にさしかかると疲れが溜まってきてついついラクな選択肢を選びがちになるんですよね……結局、フローリングも見送ることとなりました。
■コルクタイルなら「施工もラク」で「冷たくない」
「足下が冷たくない」「施工がラク」という以上の二点を考慮したうえでたどりついたのがコルクタイルです。
いろいろと床材を探すうちに、以前から気になっていたコルクタイルが今回の床の条件に合うことに気づいたのです。
コルク素材であれば触って冷たいことはありませんし、カッターでも簡単にカットすることができます。しかも、ワインの栓などの用いられていることからもわかるように耐水性も高いので水まわりにもぴったり。
というわけで業界大手の「東亜コルク」のコルクタイルのサンプルを二種類取り寄せてみることにしました。
インテリアのカラーリングが落ち着いたトーンに決まった今、我が家にマッチするのは右のダークブラウンのコルクタイルでしょう。
これは「BA-305」という品番で脱衣所で使用するタイプなんだそうです。水まわりだしちょうどよさそう。
設置予定の洗面台の面材サンプルとも色が近いことを確認し、コルクタイルの採用を決めました。
■コルクタイルの割り付けから購入まで
さて、DIYで気になるのは割り付けです。
このコルクタイルは一辺が30センチ。注文するためには何枚必要になるかを計算せねばなりません。測量して作成したのが以下の図。
ちょうど40枚必要な計算です。
以前、ココフロアを購入したときも利用した「ワコードープロ」の購入ページをのぞいたところ、1枚あたりの価格は「税込1,474円」。40枚を購入するとなると「58,986円」。けっこうお高いです。
以前、我が家に採用した床材とくらべてみましょう。
先ほど紹介した「ユカハリタイル」(同サイズ)の価格「税込2,200円」よりは安いですが、
離れの二階に張った「ココフロア」は二回り大きいサイズ(50センチ角)でも「税込1,403円」なので、施工面積を考えるとコルクタイルのほうが高額です。
つまり、コルクタイルは「ユカハリタイル」と「ココフロア」の中間くらいの価格帯と言えるでしょう。
と、ここまで書いたところでふと気づきましたが、「ココフロア」も「足下が冷えづらくて施工がラク」という条件を満たしているんですよね。一瞬、コスト面を重視して「ココフロア」にしようかとも思ったのですが、せっかくなので新しい床材を試してみたい気持ちもあり、コルクタイルを注文することにしました。
ちなみに、コルクタイルの施工には専用のボンドも必要ですし、汚れがつかないようにするためには仕上げ用の「汚れ防止剤」も塗布する必要があります。
これらをすべて合計すると「67,084円」でした。
次回はこのコルクタイルをDIYで張り付けていきます。