(358)熱海の格安リゾートマンションの室内を紹介する
※2023年3月30日追記
リフォーム後の室内の様子はこちらの記事にて公開しています。
前回、内見の体験談をお話しました。
今回は、僕が熱海に購入した物件の室内を写真とともに詳しくご紹介いたします。なお、文中の写真に付した番号は末尾の間取り図の番号に対応しています。
間取りはおよそ50平米の1LDKです。
いかにも築古といった感じの玄関。正面のドアはリビング、右側はトイレ、左側は寝室などに使える六畳の部屋にそれぞれ続いています。
まずは六畳の部屋からごらんください。
1LDKというとリビングに隣接する小部屋を障子などで間仕切るタイプの間取りも多いのですが、この部屋は廊下を挟んでリビングからしっかり隔てられている点が気に入りました。
ゲストの方と遊びに来たときに寝る場所をしっかり分けることができますし、DIYをおこなう際にも工事中に寝泊まりできるので好都合です。汚れた現場で寝起きする必要がないだけで気持ち的にはずいぶんラクになります。
リビングに入ると海に向かって開けた窓が目に入ります。
何度も書いてきたとおりこの物件を選んだ決め手のひとつが「海が一望できる」窓でした。内装はお金や労力をかければなんとでもなりますが、立地ばかりは後から手を加えることはできませんし。
浴室もリビングに隣り合って海を向いています。破損と汚れの目立つタイル部分などを含めて手を入れる必要はありますが、海を見ながらゆっくり湯船に浸かれるのはうれしいです。
脱衣所を兼ねた洗面(TOTO製)。汚れも目立ちボウルの水色も古臭い印象ですが、キャビネットと一体になったデザインは最近の一体型洗面よりもはるかにかっこよく感じます。できれば手を入れて残したいと思うのですが、ちょっとサイズが大きすぎるのが気になるかな……。
洗面から出ると躯体がむき出しになった壁が目に入ります。
不動産屋さんは「こんな状態だから安い」と言ってましたが、個人的には塗装も施されていないコンクリートそのままの壁が気に入りました。
この壁を背にして室内を眺めたところ。
一面以外は壁紙が貼られ、天井は吹き付け塗装されていて、反対の壁とはだいぶ雰囲気が異なります。
窓を背にして室内を眺めても、やはり天井も壁も左右で印象がちがいます。その理由は、このマンションの分譲当時の資料を見るとわかります。
リビングはもともと「ダイニング・和室・サンルーム」に分かれていたのです。和室を解体してダイニングとサンルームをひと続きにしたのでしょう。その際、あらわになった躯体は手を入れられないまま残されたということのようです。
一部の床が黒く塗られているのは、ここがサンルームだった名残です。
ダイニングの隅の凹みに設けられたキッチンも、かなりくたびれています。建具にプリントされた柄も時代を感じさせます。
でも、広さ的には不自由なさそうですし、うまく手を加えて再利用してリフォーム費用を削減したいところです。
トイレ。こちらも洗面ボウルと同じくレトロな雰囲気の漂うブルーの便器。こんな色、初めて見ました。
問題なく使えるなら、こちらもなんとか残したいですがうまくアレンジして古臭さを消せるかが課題です。
物件価格はおよそ300万円。取得にかかる諸々の費用を含めても350万円しませんでした。
実は、購入にあたっては競争相手が二人いました。一人は「購入申し込みをしたものの、契約の日程がさっぱり決まらない中国人」、もう一人は「買う買うと言いながらなかなか物件まで足を運ばない地元の業者」だったそうです。
僕が購入できた理由としては売り主さんの希望に沿って迅速に購入までの手続きをおこなうと約束したことが大きかったようです。
実際、売り主さんのリクエストの日時(購入申し込みのわずか3日後!)には、現金を持って再び熱海まで向かって契約書にサインしました。大金を持って電車に乗るのはちょっと緊張しましたが、買えるか買えないかわからないまま悶々とした日々を過ごすよりもずっとよかったと思っています。
さて、この物件、いざ実際に購入して宿泊してみると、いろいろと問題あることがわかりました。次回は購入後に気づいた難点の数々をご紹介します。