(461)長いペンダントライトとリモコン電球で寝室の照明を改善
寝室のリフォームが終わり、費やしたお金と時間をまとめたのが前回のお話。
今回は、きれいになった部屋の照明に手を入れます。業者さんにお願いするような電気工事はせずに既存の取り付け口からうまく照明を取り回してインテリアを改善してみようと思います。
■ライティングレールは自由度が高くて便利
手を入れる前はこんな感じ。
いわゆる「耳付き引掛け埋込ローゼット」に裸電球を直付けしていました。明るさ的には困らないのですが、なんとも味気ない。
まず用意したのはこちら。
共同照明のリーズナブルなライティングレール(1.5メートル)です。
僕が購入したときの価格は「5,790円」でした。
ライティングレールを取り付けることで、複数の照明をいろいろな位置に取り付けられるので自由度がぐっと高まります。照明の改善には必須アイテムといえましょう。
最近の製品は取り付けも簡単。ひと昔前なら耳付きのローゼットにしかこういう重い照明器具は設置できなかったのですが、この商品は耳付きではない角型や丸形のシーリングにも設置できるそうです。
ライティングレールに電球を直付けするには専用のソケットを用意します。
2個入りで「1,099円」でした。
とりあえず作業用に元の電球を戻して第一段階が終了。
■3メートルのペンダントライトを壁まで引っ張って吊るす
今回のコンセプトはアクセントカラーを塗った壁を活かすような照明です。
先日書いたとおり、この壁にはマグネット塗料が塗られています。
こんな感じで絵葉書やチラシなどをマグネットで留めてデコレーションして楽しんでいます。
床にマットレスを敷いたときには頭が向く壁でもあるのでベッドサイドランプを兼ねられる照明もほしいのですが、全面下地がコンクリートなのでおいそれとネジや釘は打てませんから壁付け照明は難しいという事情がありまして。
そこで目を付けたのが壁の上にある梁と廻り縁。
ここにS字フックを設置して長いペンダントライトを壁の前に吊るそうと考えたのです。
測ってみるとコードの長さが3メートルくらいあるペンダントライトが必要なのですが、それだけ長いものとなるとかなり選択肢が限られます。ベッドサイドでオンオフしたいので、ソケットにスイッチが付属しているものという条件も加味すると、結局、ひとつしか見つかりませんでした。
FSLivingなる中国のメーカーの商品。アマゾンでは単品しか扱いがありませんが、メーカーのページでは3個パックが見つかりました。
【FSLiving】3個パック
3メートルのタイプは3個で「4,399円」で、送料600円を加えて「4,999円」ですからアマゾンで買うよりもだいぶ割安ですね。価格は申し分ないものの、海外からの通販ですからどんなものが届くか若干心配だったのですが…
ふつうに日本で購入できる照明と見た目は変わらないものが届いて、ひとまず安心しました。こうして見ると3メートルってやっぱり長い。
では、設置してみましょう。
ペンダントライトをレールに取り付け、天井づたいに壁まで引っ張り、
廻り縁につけたS字フックにコードを引っかけて吊るしました。
梁があるぶんだけ手前に吊り下がるので壁にベタづけにならず、電球が触れてしまう危険もありません。
床からの高さはこんな感じ。マットレスに横になっていても問題なくスイッチに手が届く高さになりました。
電球を取り付けてスイッチオン。
いい感じです。
うまく設置できたので、残りの2個のペンダントライトも同じように吊るしました。吊るす位置や高さを変えて空間にアクセントをつけています。
高さの調節にはコードクリップを使いました。
僕はゴールドを選びましたが、ホワイトやブラックもありますのでお好みでどうぞ。
だいぶ雰囲気が出てきましたね。
せっかくなので手元に余っていた短いペンダントライトも追加しようと思い付きました。
レールから電源を取ったのですが、コードが短くて壁まで届かなかったのでS字フックとテグスを使って壁側に寄せてみました。
下から見上げるとこんな感じ。
■電球を使い分けて見た目と利便性を両立させる
今回の照明を実際に使用する上で重要になってくるのが電球の使い分けです。
先ほども書きましたが、壁際に吊るしたペンダントライト3個はソケット本体に付属したスイッチでオンオフするので、手が届く高さに吊るしました。
手持ちの電球の中から明るさ抑えめのエジソンバルブを選びました。たしかセールで一個600円くらいだったはず。
一方、天井近くの3つの照明は手が届かないので遠隔操作できるリモコン電球を選ぶことにしました。
設置したのはIKEA(イケア)の「トロードフリLED電球」と専用のリモコン。
リモコンで光量を調節できるのは以前と同じですが、フィラメントっぽい雰囲気のクリア電球はわりと最近ラインナップに加わったもの。従来のリモコン電球は真っ白なホワイトボールのタイプしかなかったので選択の幅が広がったのはうれしいです。
アマゾンでも買えますが、やっぱり割高ですね。近くにIKEAがあるなら店舗での購入がおすすめかな。
e17のタイプもあります。
これは先ほど追加した短いペンダントライトに取り付けました。
専用のリモコンは裏面がマグネットになっているので、壁の好きな場所に取り付けることができます。
なお、部屋にもともとあったスイッチは基本的にオンのままで、リモコンとペンダントライトのスイッチを個別に操作してその時々に合った照明空間を作るようにしています。築古の物件だとそもそも照明スイッチがない場合もありますが、そういうときにも有効なやり方だと思います。
「トロードフリLED電球」の明るさは250ルーメン。ホームページの商品説明によれば「従来の白熱電球25W相当の明るさ」だそうなので、やや暗めです。デメリットのように感じられるかもしれませんが、逆に言えば光量の少ない電球のほうが雰囲気のある空間が作りやすいメリットもあるのです。
暗いといっても3灯すべての光量を最大まで上げればノーマルな裸電球1灯分くらいにはなります。
壁際のペンダントライトも点灯させれば六畳くらいの広さならば問題なく照らせます。事務仕事や手仕事をするときは明るいほうが何かと便利ですしね。
リモコン電球をオフにしてペンダントライトだけで室内を照らしてみました。落ち着いた雰囲気で、寝る前やリラックスしたいときはこちらが快適です。
ペンダントライトはソケットについたスイッチでオンオフできるので、使う電球だけ点灯させることもできます。ベッドサイドランプとしても使いやすいです。
以上、寝室の照明改善でした。電気工事なしでも工夫次第でけっこう印象が変わるものだなと思いましたが、いかがでしょうか。