(500)熱海のリゾートマンション、別荘として何日稼働した?
2023年も今日でおしまい。今回は一年の締めくくりとして熱海の別荘が一体何日稼働したかを集計してみました。
■中古リゾートマンションを入居者さん用の別荘としてリフォーム
さて、何もごぞんじない方のために前提情報をコンパクトにまとめます。
熱海の中古リゾートマンションを購入したのは2022年のことでした。
ボロボロではありましたが、半分解体されて躯体あらわしになっていた状態にポテンシャルを感じました。
これを一年かけてリフォームし、2023年の初春にようやく完成。お客さんを招く大まかな準備が整った室内がこちら。
そう、この部屋は世田谷のマンションに暮らす入居者さんたちが自由に宿泊することのできる別荘(保養所)なのです。
とはいえ、いきなり「こんな部屋できました。いつでも遊びに行ってね」とアナウンスしただけでは、なかなか行きづらいでしょうし、慣れない場所で思わぬトラブルに見舞われてしまうかもしれません。
そこで、初回の来訪時のみ、僕が現地で案内をおこなうようにしました。
ゲストが泊まりに来る前日に僕が前乗りし、ゲスト来訪当日は駅までクルマで迎えに行きます。
部屋の使い方を案内して、夕飯をごちそうしたりします。その日の夜には僕は世田谷に帰宅し、翌日以降はゲストの方だけでのんびり過ごしてもらうという流れ。勝手がわかった二回目以降は入居者さんだけで宿泊いただきます。
■5月から8月にかけてゲストの宿泊が続く
では、カレンダーに記したメモをごらんいただきましょう。
グリーンでアンダーラインを引いたのは僕自身が熱海を訪れた日。1月から3月のはじめにかけては積み残した細かい工事やゲストを迎えるための下準備に追われる日々でした。
一方、赤丸で囲った日はマンションの入居者さんが遊びに来た日です。ちなみに、青丸で囲んだ日は仕事関係のゲストや友人のモニター宿泊。
3月に最初にお招きしたゲストは、山小屋にもよく遊びに来てくれる、いちばん仲の良い入居者さんでした。インテリア関連のお仕事をされていることもあり、いつもリフォームの相談にも乗ってもらえる心強い味方でもあります。
熱海は世田谷とくらべても温暖で過ごしやすいので、3月の半ばなら気候的には問題ないと踏んだのですが、その日はあいにくの冷たい雨。早々にマンションに移動して室内でまったりと過ごしました。
幸い、翌日は晴れて観光もできて楽しんでいただけたようで、「ぜひまた来たい」とおっしゃっていただけました。感想を元にメンテナンスや細かい改良などをおこないつつ、4月には友人にモニター宿泊してもらって意見を聞いたりもしました。
もうしばらく試験運用して様子を見て、夏ごろからマンション全体に正式に告知しようかなと思っていたのですが、親しい入居者さんから「泊まりたい」というお声を次々にいただき、どんどんカレンダーが埋まることに。
ごらんのとおり、5月から8月にかけてはマンションの方を中心にゲストによる宿泊が続きました。僕自身も現地での案内のために世田谷と熱海を行ったり来たりするのに忙しい日々でした。
この期間の滞在日数を計算するとマンションの方だけで39日。そのほかのゲストや僕自身の滞在も含めると、この期間はだれもいない日のほうが少ないくらいの盛況ぶりでした。試験運用のつもりが、気が付けばなし崩しに通常運用に移行したような感じ。
■大規模修繕が始まり、秋は事実上の休止状態に
そして、9月から12月までのカレンダーはというと、
ガクンと宿泊日数が減りました。これにははっきりとした理由があります。
8月の後半からマンションの大規模修繕工事が始まったのです。
このマンションの売りである海が臨める大きな窓の前にも足場が組まれ、ネットが張られました。海が見えないわけではないですが、足場やネットを挟むと興ざめですし、何より作業員の方が忙しく行き来するのでリラックスして過ごすこともできません。
バルコニーの塗り直しのときには養生のマスカーが窓全面を覆い、何も見えなくなってしまいました。これではとてもじゃないですが、ゲストは呼べません。僕がメンテナンスのために訪れる以外はお客さんもほとんどなく、静かな秋でした。
■トータルの滞在日数は112日で稼働率は約30%
では、最後に年間の滞在日数をまとめることにしましょう。
先ほども書いたとおり、赤丸はマンションの入居者さん、青丸は仕事関係者や友人・知人、グリーンのアンダーラインは僕自身が滞在した日数です。
集計してみると、
- 入居者さんの滞在:48日
- モニター滞在:10日
- アサクラの滞在:68日
となりました。
僕自身の宿泊とゲストの宿泊が重複している日もありますので、それを除いて稼働日数を算出すると「112日」となりました。一年のうち112日ということは年のおよそ3割は稼働していたことになります。
以前も書きましたが、別荘というものは自分ひとりで所有しても滞在日数に限度があり、なかなか元が取りにくい「コスパの悪いもの」である印象はぬぐえません。
内装を自分好みで仕上げることができたり、突然思い立って訪れることができたり、チェックインやチェックアウトに縛られないという利点があるとはいえ、単純に費用対効果で考えるとコストパフォーマンスには難点があるのは事実でしょう。
しかし、今回の熱海は僕が入居者さんやその他のゲストとシェアする物件ですから、この物件があることでマンションの付加価値が上がることまで考慮すれば、物件を取得した価値は十分にあったと思っています。
というか、個人的には予想以上に使っていただけただけで大満足でした。
さて、今年の運用開始が3月の半ばで、8月の下旬以降は大規模修繕でゲストを呼べなかったことを考えると、実質的なオープン期間は半年くらいだったことになります。来年の2月には修繕工事が終わり、窓の外の海も以前のように満喫できる環境が戻ってきます。通年で運営すればもっとみなさんに活用してもらえるのではないかと楽しみにしています。来年はまだ遊びに来たことのない入居者さんにも正式にアナウンスをおこない、もっと熱海を活用してもらうつもりです。
では、みなさん、よいお年を!