(554)コンセントまわりのスキマにカットタイルと小粒タイルを張り付ける

前回、壁一面にサブウェイタイルを接着しました。
今回は大判のタイルをそのまま張りつけることのできないコンセントまわりのスキマをカットしたタイルや小粒のタイルで埋めて処理していきたいと思います。
■スキマがなるべくできにくい割り付けをするのが大事
まず大事なのはタイルのレイアウトを考える時点(割り付け)でなるべくスキマができにくいように考えておくことです。
先日も書きましたが、タイルのならべ方によっては、

小さな面積でもたくさんのタイルをカットしなければなりません。

僕がバスケット張りを選んだのも、カットなしで四角い壁にきれいに収まるからでした。

特にガスコンセントまわりについては、

バスケット張りだとかなりきれいに収まることがわかっていました。

こんな感じに事前にタイルをあてながら収まりを確認していたのです。
タイルDIYは事前に収まりをしっかり確認しておくと失敗しづらくなるというのは大事なポイントです。
■スキマを埋めるためのタイルをグラインダーでカットする
とはいえ、

残ったスキマはタイルそのままではどうにもできません。

ここにうまく収まるようにタイルをカットする必要があります。

タイルと同サイズの厚紙を用意し、

切り抜きます。

これを少しずつカットして、

サイズ調整してピッタリの型紙を作ります。

続いてタイルに養生テープを貼り、

型紙から形を写します。

この作業をすべてのタイルに対しておこなったら準備完了。

タイルを切るにはディスクグラインダーを使用します。詳しくは以前の記事をごらんください。
高速で回転する刃であんなに固いタイルがするするとカットできるのですから、危険性は言うまでもありません。僕も毎回細心の注意を払って作業しています。DIYでおこなおうとする方はくれぐれも気をつけて作業してください。自信がなければカットはあきらめて、後述するように小粒タイルを活用してスキマを埋めるといいでしょう。

タイルカットのコツとしては、なるべく刃がブレないようにゆっくりとタイルの表面をなでるように切れ目を入れていくこと。

タイルの断面は目地で隠れるので、表面のラインがシャープであることが大事。

今の僕の腕前だとこれくらいの精度。こだわって何枚も切ればもっと良い形のものをそろえられるでしょうが、たくさん切るのも疲れますしね。
今回は直線カットのみでしたが、熱海のキッチン用にカットした際は配管に合わせて曲線カットもしました。ご興味ある方はこちらをどうぞ。
さて、カットしたタイルをスキマに合わせてみると…

無事に収まりました。

このとき、多少サイズが小さくても、あとあと目地やコーキングで埋めればなんとかなるので、そんなに神経質になる必要はありません。

前回使用したボンドをタイルの裏面に塗り、

ぎゅっと圧着して、

スキマがきれいに埋まりました。

ガスコンセントのまわりもこのとおり。
■細かいスキマについては小粒のタイルを張り付ける
問題はそれでも残ってしまった細かいスキマ。

プロならばここもカットしたタイルで埋めるのかもしれませんが、僕の技術ではちょっとムリそう。

そこで、小粒の白タイルを使ってみることにしました。
これまで何度も使ってきた10ミリ角のタイルです。白以外のカラーも豊富なのでお好みで。

スキマに合わせてネットを切り離し、

ボンドで接着します。

正直、ただ接着しただけの時点では「これってどうなんだろう……アリ?ナシ?」くらいの印象だったのですが、

目地を入れてコーキングを施してみると、

面白いアクセントのように見える仕上がりに満足しました。
タイルカットできない狭いスキマを埋めるネガティブな選択肢として採用したアイデアでしたが、大判のタイルで埋めきれない箇所はすべて小粒のタイルで処理してみる、というのも意外に面白いかもしれませんね。今度機会があればぜひトライしてみたいと思います。
次回は、いよいよ完結編。目地入れをおこなって壁面を仕上げます。