(586)リフォームに合わせて家具や照明のレイアウトを変更する
前回、ベンチのインテリアを仕上げました。
(585)窓辺のベンチに照明や小物を配して“ヌック”を作る
リフォームのポイントだった「天井・床・窓辺(ベンチ)」の三か所が新しくなって客間のリフォームもいよいよ完成間近。
今回は、ベンチの存在も踏まえながら家具や照明のレイアウトを検討したいと思います。
■うなぎの寝床のような部屋はとにかくレイアウトに悩む
最初に山小屋における客間の位置を間取り図で確認しておきましょう。
この部屋は祖父の時代に増築した部分のひとつです。
リフォーム前の家具の配置はこんな感じでした。
庭に面してたくさんの窓があり、山小屋の中でもっとも明るい部屋のひとつですが、
うなぎの寝床のような細長い形状ゆえ、家具のレイアウトにはずっと頭を悩ませてきました。
いろいろ考えた挙句、壁の前にダイニングテーブルを置き、窓の前はなるべく家具を置かずに開放的なスペースにしていました。
■ベンチの前にスペースを取って存在感を際立たせる
今回のリフォームが終わり、ひとまずダイニングテーブルを元々あった場所に戻してみたのですが、気になったのがテーブルの背後に見えるベンチとの距離感。
間取り図で見るとそんなにムリがないようにも見えますが、
実際に使ってみるとベンチと椅子との距離が近すぎるのです。
以前の窓辺は本棚だったので気にならなかったのですが、ベンチに腰をおろすと目の前のダイニングテーブルとチェアに圧迫感を感じてしまいます。
これはリフォーム中に撮影した写真ですが、やはり目の前にゆったりした空間があってこそベンチの存在感が際立ちます。
そこで、ダイニングテーブルの位置を動かし、ベンチの前に広いスペースを取ることにしたのです。
ゆったりとした余白ができたおかげでベンチの存在感が際立ちました。
ベンチに座っていても目の前が開けているので開放感があります。
一方、4枚の窓の前にダイニングテーブルを持ってきたことで食卓の上もずいぶん明るくなりました。
■照明レールを活用して灯具のレイアウトも変更
家具の移動に伴い、照明器具の配置も見直しました。
天井を解体した際、梁に沿って3本の照明レールを設置してもらったおかげで照明器具のレイアウトの自由度はかなり高くなったのです。
ダイニングテーブルの移動に合わせてペンダントライトも移動しました。
一方、ベンチの前にアクセントカラーのマスタードイエローの照明を設置したのは前回も書いたとおり。
となると、ダイニングテーブルとベンチの間にあるスペースを照らす照明も欲しくなりますが、
ここには民泊をやめた方から格安で譲っていただいた存在感たっぷりの照明を設置しました。
以前、アートワークスタジオのショールームで見たときから気になっていたウッドペンダントライト「プリモ」(廃番)です。
さらに、床に置き型照明を置いたり、
以前は窓際で使っていたスタンドライトを部屋の反対側に移動したりして小さな光を足していきました。
かくして照明のレイアウトが完了。
やっぱり、照明は光量の強い一灯でビカーッと部屋全体を照らすよりも、調節可能で控えめな照明の多灯使いで空間の要所要所を照らしてあげると雰囲気が出ていいなと再確認しました。
次回は客間リフォームの総集編です。