(609)キッチンの壁面収納を業務用キッチンに合わせて刷新する

ここ数回、キッチンの収納の改善について書いてきましたが、今回は壁面収納を改善してみたいと思います。

手を入れるのはL字型に配置された業務用キッチンのコーナーに当たる柱まわりの壁面です。

10年前のリフォーム時には写真左下のマグネットナイフラックを設置しただけだったのですが、その後、必要に迫られるかたちで右側の壁にバーや棚などを追加してきました。ただ、業務用キッチンとの組み合わせがいまひとつだと常々感じておりました。
そもそもの話、収納の改善という意味では、

こちらの空きスペースを有効活用するほうが先じゃないのか、と思う気持ちがあります。

おなじみIKEA(イケア)の「クングスフォルス(kungsfors)」を買ってきました。ステンレス製のシンプルなキッチンレールで、業務用キッチンとは相性も良いのです。
ちょっと前までは渋谷や新宿でも買えたのに、最近、扱いをやめてしまったらしく、港北のような大型店に行かないと買えなくなってしまいました。かといって、ネットで買うと高いんですよね……。

このレールをこんな感じに設置して、小物入れやフックなどをかけられたらいいなと思います。
ちなみに、小物入れも同じく「クングスフォルス」シリーズのものです。

ビスを使って壁面に固定します。実は、下地の材質によってビスの留め方を工夫する必要があるのですが、それについては次回に譲ります。

キッチンレールを取り付けました。この上に空いた空間もさらに活用したいので、
ダルトン(DULTON)で「アルミニウム ウォールシェルフ」(H19-0026)を購入しました。

こんなふうに取り付けようと思います。

こちらも下地に合った方法でビス留めして、

設置完了。パッと見だとアルミシェルフが大きくて頭でっかちに見えるかもしれませんが、

キッチンレールやマグネットナイフラックにいろいろ収納してみると、そんなに気にならなくなりました。
アルミシェルフはそれなりに奥行きがあるので(14cm)、さまざまな物がしまえますし、下のレールにフックをかければさまざまな調理器具を吊るすことができて便利です。
業務用キッチンに合わせてアルミやステンレス素材を選んだのは大正解だったのですが、こうなってくると右横にチラ見えしている黒いバーやシェルフとの色味のズレが気になってしまいます。

ブラックのフレームも木の棚板も、うちのキッチンでは浮いてるんですよね。

この機会に取り外して交換することにしました。

さて、この細い縦長の空間に新しい収納棚を取り付けたいのですが、意外にこれが難題。
この壁の幅(20センチ強)に合う小さい棚でシルバーカラーの金属製となると、IKEAにもダルトンにもちょうどいいものはありませんでした。無印やニトリものぞいてみましたがピンとくるものはなく……そういえば、以前にもこうやって迷った末に黒いフレームの棚を付けたんだった、と思い出した次第です。
あらためていろいろ探した挙句、アマゾンで見つけたのがこちら。
シンプルデザインのステンレスシェルフで、幅20センチは貴重な存在です。商品名が「スパイ壁掛け調味料ラック」になってるあたりちょっと怪しいんですが、他に選択肢もないのでひとまずひとつ購入してみることに。

届いた箱にも記載されているとおりメイドインチャイナです。品質にはやや不安がありましたが、

中身はちゃんとしたステンレスシェルフでした。

期待通り、壁の幅にジャストサイズで収まりそうです。

ネジとアンカーも付属していて取り付けも簡単でした。

続けて、二段目も購入し、さらに、やっぱりもう一段欲しくなって三段目も追加しました。

キッチンスケールやコーヒーミルなど、使用頻度が高い道具を置くことでサクッと使えて終わったらサクッと戻せる収納になり、料理をするのもコーヒーを淹れるのもスムースになりました。

一方、キッチンレールのほうも、使いながら収納するものを少しずつ変えたりしています。計量スプーンやピーラーなどがスッと取り出せるようになったので本当に便利です。
こうしてみると、収納の改善は、たくさんの物がしまえるようになることよりも、作業の動線がスムースになって生活が円滑になることこそがいちばんのメリットなのだと感じた次第です。

収納力がアップしたメリットもさることながら、見た目をステンレスとアルミでシルバーカラーに統一できたのも個人的にはうれしいところ。

やはりステンレスの業務用キッチンには同系色の収納を組み合わせるのが鉄板だなと実感した次第です。
さて、何度か触れましたが、これらの収納の設置には下地の判断が大事でした。次回はそのお話をいたします。