(613)平安伸銅のシェルフフレームをDIYで取り付けた話

世田谷のマンション

今回は以前に自宅のキッチンの壁に設置した壁面収納について書こうと思います。

以前といってもかなり前、2018年の話。当時「日刊Sumai」の連載で記事を書き(2019年1月12日公開)、「ESSE online」にも引き継がれて公開中です。

【ESSE online】平安伸銅「シェルフフレーム」でキッチン収納棚をDIY

ただ、「日刊Sumai」から転載されたせいか、写真が横になっていたり逆さになっていたりで、なんとも見にくい状態でして。せっかくの機会なので自分なりに加筆訂正することにいたしました。

タイトルのとおり、平安伸銅の「シェルフフレーム」という棚パーツを使って、DIYでキッチンに壁面収納を設置した顛末をまとめます。


■キッチンの空いた壁に収納棚を取り付けることにした

最初に棚の場所を確認しておきましょう。

キッチンの壁の収納棚

キッチンにある造り付けの食器棚の側面に当たる壁になります。

食器棚横の壁の空きスペース

もともとはこんな感じのプレーンな壁でしたが、お土産にもらったり旅先で購入したりした紅茶や緑茶などの収納場所に困ってしまい、棚を増設しようと思いつきました。

食器棚横の壁のサイズ

採寸してみると、横幅48cm、高さ1m10cmくらい。ここにうまく収まるような収納棚を探したところ、目に留まったのが平安伸銅の「シェルフフレーム」でした。

平安伸銅といえば、「LABRICO(ラブリコ)」や「draw a line(ドローアライン)」などヒット商品を世に送り出している会社で、「ドローアライン」については以前ご紹介したことがあります。

「シェルフフレーム」はその名のとおり、棚を自作するための枠パーツで、ホームセンターで入手しやすい木材(1×4(ワン・バイ・フォー)材)を棚板に流用できるので、初心者にも扱いやすい商品です。

シェルフフレームのカタログ

ごらんのとおりサイズバリエーションが豊富なので、スペースに合ったサイズを選びましょう。

シェルフフレーム2種類

僕が選んだシェルフフレームはこの2種類。左の「WFW-34」(L型)を天井にぴったり寄せて、その下に右の「WFW-54」を設置します。

収納力を重視して大きめのサイズをタテにならべて設置しますが、飾り棚などにするならもっと小型の「WFW-14」などを選んでシンプルにまとめるのもいいかもしれません。


■下地をチェックしてビスで固定する

気になる取り付け方法ですが、先日ご紹介したとおり壁の下地には気をつけましょう。

(610)ビスを使って壁に収納を設置するために下地を確認する
(611)石膏ボードにビスを効かせる2種類の方法をDIYで試す

この記事でも書きましたが、壁の中のどこに下地があるかがわからなければ棚なんて取り付けられません

下地センサー

下地センサーでビスが効く下地(柱)のある位置を探しましょう

シンワの「下地センサー」です。以前は「BASIC」と名付けられていましたが、現在は「HOME」と改称されているようです。

センサーで下地を探す

結果、両端と真ん中に下地が入っていることがわかったので、棚パーツを左右の端に固定することにします。

ビスとピン

商品には固定のためのビスやピンも付属しています。今回は下地の木材に固定するのでビスを使用しましたが、下地が石膏ボードのみの場合はピン(写真左)を使うこともできます。

頭が白く塗装されたビス

付属のビスは頭がノーマルな金属で白い棚に取り付けると浮いてしまう気がしたので、頭が白く塗装されたビスを用意しました(ちなみに、ブラックを選んだ場合には黒色のビスが付属します)。

穴の箇所に鉛筆で印を

取り付ける場所を決めて、穴の箇所に鉛筆で印をつけたら、

下穴を開ける

軽く下穴を開け、

ビスでシェルフフレームを固定

ビスでシェルフフレームを固定します。

取り付けたシェルフフレーム

パーツ一個あたり4か所を固定して設置完了。下地をしっかり確認しておけば、取り付けはいたって簡単です。

設置後のシェルフフレーム

水平が気になる人は、反対側のパーツ位置を固定する際に棚板に水平器をのせながらビスを打つ位置を決めるといいと思います。

白のビス頭

白のビスを使ったおかげで頭が目立たないで済みました。


■棚板にはカットした1×4材を選んだ

先ほども書きましたが、このシェルフフレームには棚板が付属していませんから、自分で用意する必要があります。逆にいえば、自分好みの棚材を自由に選ぶことができるのです。

平安伸銅が推奨しているのは、ホームセンターなどで簡単に手に入る「10cm幅のパイン材」や「1×4(ワン・バイ・フォー)材」といった木材。

1×4(ワン・バイ・フォー)材

僕が選んだのは1×4材。ハンズで182cmのものを2本購入し、48cm幅でカット加工してもらいました。持ち運びを考えてカットしてもらいましたが、自分でやっても大変な作業ではないと思います。ちなみに1×4材は角を面取りしてあるので、このまま設置してOKです。

1×4材の棚板

1本から3枚、計6枚の棚板ができました。あとはこれをパーツの上に置くだけ。

棚板をのせたシェルフフレーム

フレームと木材の組み合わせに違和感がなかったので無塗装のまま使いましたが、色味を変えたい場合や汚れ防止を施したい場合はオスモカラーやワトコオイルなどで塗装するのもいいと思います。


■設置にかかった費用のまとめ

こちらが実際に収納した後の様子。

収納後のシェルフフレーム

いわゆる「見せる収納」をめざす方にはぴったりの商品だと思います。

かかった費用をまとめると…

  • シェルフフレーム本体(WFW-34×2点、WFW-54×2点) 4,664円
  • 棚板(1×4材×2本、カット代含む) 1,540円
  • ビス 173円

合計して「6,377円」でした。どれも2019年当時の価格なので、現在だともう少しかかると思います。

それでも比較的リーズナブルに棚が作れることに変わりはありません。

飾り棚のシェルフフレーム

ちなみに、飾り棚として使うこともできます。

黒のシェルフフレーム

ブラックを選ぶとこんな感じ。

「WFK-44」というタイプです。サイズと色が変わると印象も変わりますね。棚板をダークブラウン系で塗ると渋い仕上がりになりそう。

収納後のシェルフフレーム

この棚、便利だし気に入っていたのですが、昨年のリフォームで取り外すことにしました。次回はその理由と撤去後の姿をご紹介いたします。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

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