(670)シェードに合わせてペンダントライトをカスタムオーダーする
引き続き、自宅のリビングのペンダントライトを改良していきます。
(669)シェードリングの形に合わせて照明シェードを改造してみた
前回はシェードを改造し、もともと付いていた座金を取り除き、代わりにシェードリングを接着しました。

今回は、この改造シェードに適合するソケットをベースにペンダントライトをカスタムオーダーして組み立ててみたいと思います。
■シェードリングに合わせてソケットを準備する
さて、前回取り付けたシェードリングはパナソニックの「WW9004」でした。
当然ながら、灯具もパナソニックのものを選ぶ必要があります。

とはいえ、昔ながらの黒コードと、オンオフのスイッチが付属した灯具はいささか古臭くて不格好な印象を受けます。そこで用意したのがこれ。

同じくパナソニックのキーレスソケット「WW1402」です。スイッチ(キー)がないだけでずいぶんスッキリした見た目になります。残念ながら現在は廃番となっており、僕はメルカリで入手しました。

これをシェードリングと組み合わせるとこんな感じになります。スイッチが干渉しないのでシェードリングの位置も調整が効きます。
ちなみに、このソケット、フタになっている上部をパカッとはずすと、

コードの取り付け部分が現れます。ここに照明コードをつないで電球を取り付ければ、灯具として使えるようになります。
■カスタムオーダーした灯具をソケットと接続する
さて、このソケットをベースに、照明器具を構成するすべてのパーツを一個ずつ選んで組み立てていくこともできますが、さすがにそれはちょっと面倒。
そこで、今回の条件に合うようにカスタムオーダーできる照明コードを、以前もご紹介した「えいこうでんき(栄興電器工業所)」で探してみました(以下の写真には「Yahoo!ショッピング」へのリンクが張られています)。
見つけたのが「吊り下げコード2 引っ張り止め付」という商品です。コードの長さや色など、自分好みにオーダーすることができるのがこのショップのよいところ。
僕が求める条件としては、
- 照明コードの長さがおよそ1メートルであること
- パナソニックのソケットと接続できるコードであること
- コードのデザインはらせん状の「ねじねじ」タイプであること
でしたが、

これらの条件をすべてを満たすものがちゃんと注文できました。

コードの先端はこんなふうにリング状になっており、

先ほどのソケットのネジを外して接続できます。
ただ、ちょっと厄介なのが、このままの状態ではソケットの上部のフタ部分の穴にコードを通すことができないのです。

というのも、お皿状のコードストッパーが穴に引っかかってしまうからです。
商品ページに対応方法が紹介されていました(画像には「Yahoo!ショッピング」へのリンクが張られています)。
このページの手順を参照しながら作業を進めました。

コードの反対側、シーリングに接続する部分のネジをゆるめ、

コードを抜き出し、

固定用のパーツをはずし、コードをむき出しの状態にまで戻します。

この状態ならソケットの穴も問題なく通過しますから、

そのままコードを通していき、

コードストッパーのところでコードが止まりました。
ちなみに、このお皿状のコードストッパーによって吊るしたときにコードに負荷がかかりにくくなる仕組みです。詳しくは商品ページの説明をどうぞ(「Yahoo!ショッピング」へのリンクが張られています)。
あとは、照明コードをソケットに接続し、

ネジを留めればOK。

なんとか無事にコードとソケットを接続できました。

フタを取り付けたら、ソケット部分の接続は完了です。

一方、先ほどはずしたシーリングとコードも接続し直さねばなりません。

さっきとは逆の手順でコードをシーリングに固定し、

元の状態に戻してあげました。

かくしてシェード用にカスタマイズしたペンダントライトが完成しました。
■苦労のかいあって光源が目に入らない照明が完成
最後はいよいよ設置です。

ペンダントライトを照明レールに取り付け、コードリールで長さの微調整をおこないます。僕はコードのみでジャストの長さにすることよりも、設置後の微調整にこだわりたかったのでやや長めの1メートルで注文してコードリールを取り付けました。

あとで測ってみたところ、結果的にはコードの長さは「83センチ」で、思ったより短くなりました。コードリールを使いたくない人はちょうどジャストの長さを狙うことになりますが、事前にその長さを見極めるのはなかなか難しいのでリスクは覚悟して臨むべきでしょう。

さて、当初の狙いどおり、ソケットの見た目がシンプルなので、オンオフのスイッチが付属しているタイプとくらべてパッと見の野暮ったさが軽減されています。

前回改造したシェードをこのソケットに通し、ドライバーで3つのネジを少しずつ締めて固定していきます。固く締めすぎるのも考えものですが、固定が甘いとシェードがずり落ちてきて電球に触れてしまうので要注意。

電球を取り付けて、ようやくすべての作業が完了です。

いろいろ苦労したものの離れて眺めるだけだと違いが目に見えてわからないのはご愛敬。

しかし、いざ椅子に座ってみると電球本体が直接目に入らなくなったので、光が柔らかに感じられ、眩しくなくなりました。
あらためて改造前と比較してみましょうか。

以前は電球がもろに目に入ってきましたから、その差は一目瞭然。写真で見ると大したちがいに見えなくても、実際に生活してみるとこの差は大きいのです。

なお、テーブルからシェードまでの距離を測ってみたところ55センチでした。一般論でいえば、この距離は低めでも60センチと言われているようですから、かなり低い位置にシェードがくることになりました。

でも、見た目的に違和感のある低さではないと思いますし、この高さで生活上困ることもほとんどありません。
前回のシェード改造からはじまって、今回のペンダントライトのカスタムまでそれなりに手がかかりましたが、その価値がある照明環境ができて満足しています。

















