(775)異例の雨続きの湿気でフローリングが浮き上がってしまった
前回書きましたが、フェリーで北海道旅行に行ったりしたこともあり、9月の下旬に山小屋を訪れたときはおよそ一か月ぶりの訪問になりました。
到着してみると、リビングのフローリングがひどいことになっていました。

床材が膨張して収まり切らなくなり、あちこちで山のように浮き上がってしまっていたのです。
今回は、この状態を改善すべく、スキマ埋めの端材を取り除き、伸縮性のあるスポンジのジョイントマットで埋め直します。
■置くだけのフローリングなので湿気の影響をモロに受けた?
原因はもちろん湿気です。

フロアタイルやクッションフロアのような人工の素材とちがい、無垢の木材は呼吸するように水分を吸収し、排出する機能を持っていますが、このところの長雨に伴う湿気を取り込んだせいで大きくふくらんでしまい、おしくらまんじゅう状態になり、上方向に浮き上がってしまったのでした。
ふつうの住宅のフローリングでは、こんな事態はそうそう起こりません。なぜかといえば、プロの敷いたフローリングは基本的に床に固定するものですし、梅雨から夏場にかけての湿気を想定したうえで、あるていどのスキマを設けて施工するからです。
ところが、この床は一般的なフローリングとはちがい、置くだけで簡単施工できるユカハリタイルというフローリングパネルのシリーズです。
釘や接着剤で固定しない分、動きやすいため、湿気による影響をモロに受けて浮き上がってしまったのだと推測します。
言い訳がましくなりますが、僕もこのリスクに対してまったく無自覚だったわけではありません。

ごらんのとおり、ユカハリタイルを敷いた後に残ったスキマを埋める端材は、ぴったりではなく、気持ち細めに切り出しました。僕が木工下手ということもあり、小さめのほうがカットしやすかったというのもありますが、湿気でふくらんだときのための余白を確保しておきたい気持ちもありました。1ミリか2ミリは空いていたと思います。この状態で湿気の強い梅雨を乗り切ることができたこともあり、すっかり安心しきっていました。

しかし、この9月の記録的な長雨がもたらす湿気は強烈過ぎました。もともと湿度の厳しい山小屋周辺はまるでジャングルのようなムシムシとした気候に。

例年ならば生えない箇所にまでチラホラとカビらしき斑点が。とにかくすごい湿度でした。

室内には、「24時間365日」除湿を続けてくれる「ルームドライヤー」が設置してあり、ずっと動作していたのですが、それでも除湿が追い付かなかったようです。
そういえば、だいぶ前に離れ小屋に木製のドアを取り付けてもらったときも、湿気がひどすぎてドアを何度も削ってなんとか収まったと大工さんが言っていたのを思い出しました。逆に、無垢の木材ってすごいんだなあ、と感心してしまったくらいです。
■スキマを埋めた端材を取り出し、床をならして平らにする
まずは床の外周を埋めた端材を取り除く作業から始めます。湿気を吸って膨らんだ木材を取り外すのは簡単ではありません。

こんな感じで端材に面しているところで膨らんでいる場所を見つけて、

指を突っ込んで端材を取り外します。ここを足掛かりに、一本ずつ端材を外していきました。

これで窮屈だった床に余裕ができ、パネルを動かせるようになります。

フローリングパネルの位置を少しずつずらして調整してやりながら、

盛り上がっていた箇所を上から叩くと、

無事に平らに戻りました。

本来ならばキッチン作業台やダイニングテーブルをいったんどけてからの作業になるのですが、面倒だったので、片手で持ち上げながら、もう一方の手でフローリングをならすという手抜き作業でしたが、なんとかやり切ることができました。
■ジョイントマットを細長く切り出してスキマに押し込む
さて、続いては残ったスキマを埋め戻す作業です。

端のスキマをこのままにすると、フローリングが徐々にズレてパネルとパネルの間にスキマが生じてきてしまうので放置するわけにはいきません。
湿気マックスの状態で残ったスキマですから、これ以上狭まることはないと考えて、現在のスキマに合わせてフローリングの端材を切り直して埋めるという選択肢もあったのですが、端材を切り出す作業にかかる手間と、また同じ事態が発生したときに作業し直すリスクを思うと、もう少しラクで安全な手段を選びたくなりました。

そこで、近所のホームセンターで「ジョイントマット」を買ってくることに。階下への足音を和らげたりするために用いるクッションマットです。スポンジ製ならば、どのメーカーのものでも大丈夫だと思います。アマゾンや楽天で買うならこのあたりでしょうか。
厚みが床材と同じかどうかは確認しておくべきでしょう。
以前、この部屋にスクエア型のユカハリタイルを置いたときと同じく、これをカットしてスキマを埋めようというわけです。
この方法の利点は、とにかく加工がラクなこと。

柔らかいのでカッターで簡単にカットすることができます。
それに、フローリングが多少伸び縮みしても柔軟に対応できる素材なのも安心です。

スキマの幅ピッタリの太さにカットしたら、指でスキマにグイグイ押し込んでいきます。

あっという間に終わる作業です。

思えば、フローリングの端材をカットするのは大変手間がかかる作業で、ひと部屋分を作業し終えるまでに4時間もかかりました。

このスポンジをカットしてスキマを埋める作業はわずか30分ほど。こんなことになるなら、最初からこうするべきでした……。

まあ、見た目はいまひとつかもしれませんが、隣り合う木部やタイルと色味が近いので、そこまでイヤな感じはしません。

かくして無事にヘリンボーンの床を平らに戻すことができました。実は次回の滞在時には来客の予定が入っていたこともあり、迅速に対応できてホッとした次第です。


















