(777)ふつうの賃貸部屋を事務所にリフォームした部屋を紹介する

世田谷のマンション

今回からしばらくの間、うちのマンション内にある事務所について書いていきたいと思います。

ここはもともと賃貸用の部屋でしたが、入居者さんの退去を機に事務所にリフォームし、コツコツと手を加えてきました。現在の間取りはこんな感じ。

事務所の間取り図

用途としては主に妻がデスクワークをする場所ですが、同時に僕や妻の打ち合わせスペースも兼ねていますし、工具や資材の置き場所でもあり、DIY作業をおこなう工房的な場になることもあります。

いずれにせよ、リフォームにあたっては、居住する住宅ではなく、仕事のための事務所であることを忘れないように心がけました。生活の場には必須でも事務所には不要なものを削りつつ、リフォームを重ねてたどりついた現在の姿をごらんください。


■インテリアのハイライトは壁一面のサブウェイタイル

まずは、玄関に入ったところから。

事務所

この部屋は一階なのですが、カーテンを開けておけば外の光が室内にしっかり入ってくるので、窓に面した十畳の部屋は照明を点けなくても日中はほとんど困りません。

事務所

窓を開けると隣家の庭の緑が目に入ってきますし、風も抜けていくので気持ちよく過ごせます。

サブウェイタイルを張った壁

個人的にはこの部屋のハイライトはDIYでタイルを張った壁だと思っています。

サブウェイタイルを張った壁

大きめのサブウェイタイルをブロック張りで組みました。このタイル壁のおかげで、本や雑貨など、何を飾ってもサマになると自負しています。

事務所

壁一面のタイルはインパクトがあるらしく、打ち合わせなどでやってきたお客さんとの話題のきっかけになることも多く、がんばったかいがありました。

天井

天井は既存の吊り天井を撤去し、躯体あらわしにしてから塗装で仕上げてもらいました。もともとあった照明の取り付け口から左右に照明レールを伸ばしてもらったおかげで照明の自由度も上がりました。

夜の照明

夜には小さな照明だけを灯してリラックスした雰囲気を演出することもできます。


■押し入れを撤去してひと続きの広いスペースに

この十畳の部屋、間取り的にはほぼ真四角なのですが、古い間取り図を見てみると…

リフォーム前の間取り図

六畳の和室と、下がり壁とアコーディオンカーテンで仕切られた三畳の寝室と押し入れに分かれていました。それらをすべて撤去しておよそ十畳の広さのスペースに作り変えたのです。

事務所

リフォームの経緯については次回に詳しくお話するつもりですが、この事務所、当初は妻が友人3人とシェアするためにリフォームしたこともあり、少しでもスペースを広くしたいという思いで押し入れを撤去しました。紆余曲折を経て、今は妻と僕が仕事をするスペースとなっていますが、押し入れをなくしたぶん本棚や収納を置く場所がたくさんあるので助かっています。

事務所

自分たちが使用する事務所ということで、本棚や収納は実家にあったものなどをリメイクして流用しました。そのへんの話も次回以降に詳しく。

事務所

せっかくのゆったりした空間なので、最近ではマンションの入居者さんとの交流スペースとして活用する機会も増えてきました。


■キッチンを撤去してDIY道具などの収納スペースに

続いて、共用廊下に面した手前側の部屋に移動しましょう。

事務所

こちらは先ほどの部屋と三枚引戸で区切られています。ふつうの間取りでいえばキッチンに当たる場所。

事務所

ここには古いブロックキッチンがあったのですが、事務所ということで撤去しました。代わりに置いたのはかなり小型のシンクと冷蔵庫のみ。

小型のシンク

写真左のシンクはサンワカンパニー(現ミラタップ)の「コトーネ」です(現在は廃番)。換気扇も通常のキッチンならばもっとしっかりしたレンジフードを設置するところを、ヒモを引っ張って動かす簡易的なもので済ませました。

事務所

もともと壁付けのキッチンがあった箇所は吊戸棚のみを残し、DIY道具を置く収納場所として使っています。タイルDIYや塗装のための道具や副資材など、年々増える一方の荷物をどう整理するかにはいつも頭を悩ませていますが、規格のそろったコンテナケースに入れることでスタッキングして収納しています。

物撮り用テーブル

手前のテーブルは無印のプリプロピレンの収納ケースの上に、短い脚を取り付けたテーブル天板をのせたもの。安定感はいまひとつでテーブルとしての使い心地は微妙ですが、ここでは事務作業などはせず、主に来客時のお茶の準備と物撮りのみをおこなっているので不満はありません。

棚

このテーブルの斜め前には昔からあった造り付けの棚があります。ここは本棚や収納ケースに入りきらなかったものを箱や袋に収めて突っ込む場所で、インテリア的にはちょっと見苦しい場所となっています。そのうち時間を見つけてもう少し見栄えのする収納にしたいと思います。


■洗面やトイレは交換してDIYでタイルを張った

最後に水回りをごらんいただきましょう。

洗面

洗面です。もともとは先代のときに導入した一体型の洗面台があったのですが、漏水が起きたのを機にタイル張りの洗面台に作り変えました。

コンパスライト&丸鏡

横から照らす照明も収納力皆無の小型の鏡も、生活空間ではなかなか採用しづらいアイテムですが、事務所ならばいいだろうということで導入してみました。照明で照らされるランタン型のタイルが気に入っています。

物置になった風呂場

左のトビラを開けると、このありさま。浴室だったスペースは浴槽を撤去することで、物置として使いやすくなりました。ごらんのとおり、季節家電やストックしている備品、資材や空き段ボールなどを無造作に突っ込んでいるため、ひどい状態です。ここももう少し機能的に使えるように整理したい気持ちがあります。

トイレ

反対のドアの向こうはトイレです。うちのマンションのトイレはもともとの間取りがとにかく狭いので、壁を壊さずにリフォームするためにタンクレスタイプを導入しました。

壁のタイルは古いタイルを塗装屋さんにホワイトで塗りつぶしてアレンジしてもらった一方、床にはモザイクタイルをDIYで施工しています。

花柄のモザイクタイル

小粒の花柄のモザイクタイルには薄いブルーの目地を組み合わせました。本音を言うと、もうちょっと目地の色を濃くするつもりだったのですが、色粉の配分に失敗して薄く仕上がってしまいました。結果的には優しい印象の空間になったのでよかったです。

事務所

こうして見渡してみると、うちのマンションの他の部屋とくらべてもそこまで見劣りする空間ではないと思えますが、工事にかかった費用は通常の賃貸部屋の半分ほどで済みました。キッチンやお風呂など、生活には欠かせない設備を設置しないで済んだぶん、費用を下げることができたのです。次回は、お金の話も含めて、事務所がこの姿にたどりつくまでの11年間の経緯をまとめます。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧