(360)熱海のリゾートマンションの維持費っていくらするの?
以前も書きましたが、リゾートマンションの購入にあたって相談した人が口をそろえて忠告してくれたのが「維持費の高さ」でした。
僕が購入した物件の例で言うと年払いの税金なども月にならして「毎月5万円弱」の維持費がかかります。たしかに安いとは言い難い金額です。
今回は、この維持費の内訳を見ながら「熱海にリゾートマンションを所有すると何にいくらかかるのか?」をまとめてみたいと思います。なお、基本的に数字の話ばかりなので、気晴らしに海の画像を挿入したりしていますが、特に内容とは関係ありません。
■管理費と修繕積立金だけで毎月「毎月3万円弱」
もっとも大きいのが管理費と修繕積立金です。
管理人が常駐し、温泉施設やジムなどの共用施設も充実しているリゾートマンションの管理費は、一般的なマンションとくらべてかなり高いと言われます。特に、老人ホームに類するケアサービス付きのリゾートマンションは、驚くほど高額になる場合もあります。
格安の物件は築古ばかりですから修繕積立金も安くはありません。今後も値上がりする可能性は大いにあるので覚悟が必要です。
うちのマンションの管理費と修繕積立金は合計で「毎月3万円弱」。いろいろ物件を見た感じからすると、高くもなく安くもない平均的な金額ではないかと思います。
■固定資産税&別荘税で「毎年75,000円」
月払いの管理費や修繕積立金に加えて、年払いでかかるのが固定資産税・都市計画税です。
うちのマンションの場合「毎年38,000円」ほどかかります。月換算で3千円強の計算です。
さらに、熱海においては全国的にも珍しい別荘税なるものが課税されます。うちの場合で固定資産税とほぼ同額。したがって、固定資産税と別荘税を合わせて「年間約75,000円」≒「毎月6千円強」かかることになります。
先ほどの管理費&修繕積立金と合計すると「毎月約35,000円」。僕が熱海にリゾートマンションを所有し続けるかぎり、必ず支払い続けなければならないお金です。
一般的には、以上の「管理費・修繕積立金・固定資産税・別荘税」をもって「リゾートマンションの維持費」と定義されることが多い印象です。
■水道光熱費、通信費、火災保険などで毎月「約15,000円」
ただし、賃貸として貸し出すのでもないかぎり、生活に欠かすことのできない水道光熱費などの支払いも必要となります。個人的には、この水道光熱費も「リゾートマンションの維持費」に加えて考えるのが現実的だと思っています。
光熱費は季節や使用頻度によって大きく異なるので一概には言えません。僕自身、まだ物件を取得して数か月ですし、DIYや工事の立ち会いのためにしか訪れていないので、実体験にもとづく数値は出せないことをお断りしておきます。
その上で、山小屋の光熱費などを参考にして以下の金額を想定してみることにしました。
- 水道料金「毎月2,500円」
- 電気料金「毎月3,000円」
- ガス料金「毎月3,000円」
以上を合計すると毎月の水道光熱費が「約8,500円」となります。
我が家の場合、通信費もかかります。ただ個人でのんびりするための別荘ならばスマホで済ませる手もあるでしょうが、僕も妻も仕事をするつもりですしワーケーションに訪れるゲストの方も多いでしょうから光回線は完備したいのです。となると「毎月5千円」くらいの通信費を見込む必要があるでしょう。
火災保険も忘れてはいけません。購入と同時に加入した保険は地震保険も含めて「年間およそ2万円」で、毎月に直すと1,600円強。
これらをひっくるめて「毎月約15,000円」の出費となります。
■「毎月5万円弱の維持費」が基本だが、さらなる出費も?
まとめましょう。
- 【管理費・修繕積立金】を合わせて「毎月・3万円弱」
- 【固定資産税・別荘税】を合わせて「毎年・約75,000円」
- 【水道光熱費・通信費】を合わせて「毎月・約13,500円」
- 【火災保険】が「毎年・約2万円」
これらをすべて合算すると「毎年60万円弱」=「毎月5万円弱」という維持費が算出されました。
この金額はあくまで僕が購入したリゾートマンションの例に過ぎませんが、知人のマンションの事例やネットなどで得られた相場観と比較しても大きくずれてはいないと感じています。
築古のリゾートマンションに毎月5万円近くを費やすことの是非については別の機会に論じることとして、ここではさらにかかるかもしれない出費についても言及しておきます。
まず、考えられるのが駐車場代です。幸いうちは駐車場が無料ですが、マンションによっては「月5千円~1万円ほどの駐車場料金」がかかる場合もあります。定住者とリゾート使用で金額が異なる物件もありました。
また、温泉を備えているリゾートマンションの場合、管理費とは別に「温泉運営費」のような名目で負担を強いられるケースがあるのもお忘れなく。自室のお風呂に温泉が引けるケースもありますが、大抵は費用が高額になります。
もしこれらの出費が加算されることになれば、毎月の維持費は6万、7万と積み上がってきます。購入前のシミュレーションには限度があると思いますが、物件を具体的に検討するならば不動産屋さんにきちんと確認しておいたほうがいいでしょうね。
次回は、維持費つながりで山小屋にかかる維持や修繕にかかるお金についてまとめます。