(603)食器棚の背板に余ったマチコVで色を付けてみた
前回と前々回、キッチンや玄関の床にコンポジションタイルのマチコVを張りました。
(601)クッションフロアにフロアタイルを重ね張りして感じたこと
(602)マチコVをクッションフロアの上からDIYで重ね張りする
ビビッドなレッドオレンジで個性的な床になりましたが、出来には満足しています。
マチコVは1ケース50枚入り。
かなりの枚数が余ってしまったのには困りました。なんとか使えないかと思案したところ、ちょうどいい場所が見つかりました。
自宅の食器棚です。
10年前の室内をリフォームした際に、大工さんに造り付けてもらったものです。
この背板の部分にマチコVを張ってみようと思いついたのです。
食器を取り出し、
ガラス製の引き戸をはずしました。
背板を採寸してみると、横幅は約115センチ、高さは約65センチ。
一方、マチコVのサイズは約30センチ角(303ミリ×303ミリ)ですから、
割り付けとしてはこんな感じになりそうです。枚数としては10枚あれば足りるので余裕です。コンポジションタイルは加工も容易なので、カットについても心配なし。
ボンドが付かないように養生したら、作業開始。
ボンドは余ったものを使いましたが、少量ならばこちらくらいのものもあります。
今回はあらかじめ壁全体にボンドを塗ってから張り付けます。
正直、背景も白いとどれくらい塗れているか、よくわかりません。
厚く塗り過ぎるとはみ出る怖れがありますが、薄過ぎるとはがれてしまいそう。壁面をよく見ながら、なるべく均質に塗り、下地がうっすら透けるようにのばしました。
フロアタイル用のボンドは塗ってから少し時間を置くと接着力が十分に発揮されます。ゆっくり丁寧に作業するとちょうどいいくらいかも。
端から張り付けていきます。ぎゅっと圧着しましょう。
横並びに3枚張ったら、
最後の一枚はカットが必要。
残り幅を採寸し、
カッターで切れ目を入れてパキッと折ります。このへんのやり方は前回の記事を読んでください。
一列目を張り終えました。厚さは2ミリしかなく、加工が簡単なのでDIYでもそれなりの精度を出せるのがコンポジションタイルのいいところですね。
同じ要領で二列目も張り進めると、
上段にスキマが残ります。
これも先ほどと同じ要領でカットしたタイルで埋めていって、
完成です。
養生も含めてわずか1時間ちょっとの作業。躓く場面もありませんでした。
棚板を戻したら完成。
ありふれた食器棚にアクセントカラーがつくと印象がガラリと変わります。
せっかくの機会なので食器を整理して使いやすいようにならべ直しました。こういう地味な作業をやる気にさせてくれるのもリフォームの良いところなんですよ。
ビビッドなオレンジレッドなので背景が悪目立ちしないか心配もありましたが、
むしろ、背景に色が付いたことで、カップやお皿の輪郭が際立ち、食器の存在感が増したように感じられ、想像以上に良い出来になりました。思いつきで実行したDIYでしたが、我ながら大成功。食器棚の背板に色を付けるだけで思った以上に全体の印象が変えられるとわかりました。
今回は余った床材を消費するためにタイルを張ったのですが、質感のあるペイントや柄物の壁紙でも面白い効果が出せるはず。造り付けではない食器棚でも試せる方法ですが、棚内部の奥行きがフロアタイルの厚み分だけ狭まってしまうので、収まりがタイトな食器棚の場合は塗装や壁紙のほうが無難でしょう。
ご興味ある方、ぜひトライしてみてください。