(648)洗面のミラーキャビネットと照明をあえて古いものに交換する

引き続き洗面まわりのリフォームの話です。
(647)洗面の壁の穴をパテで埋めてアクセントカラーで塗装する
前回、壁にアクセントカラーを塗りました。
実は、この壁を塗装したのは照明とミラーキャビネットを交換するついでの作業でした。

もともとはオーソドックスなミラーキャビネットと3連の電球が設置されていました。10年前のリフォームの際に取り付けたもので実用面ではまったく文句はないのですが、なんだか見た目が味気なくてつまらないという不満がありました。自宅なんだし、もっと好き勝手やりたいと言いましょうか。
というわけで、今回はミラーキャビネットと照明器具を交換します。
■マンションの古い部屋にあったキャビネットを再利用
交換を思いついたのは、ちょうど手元に我が家にマッチしそうなミラーキャビネットがあるのを思い出したから。

下段に小物も置けるシンプルなキャビネットです。

実はこれ、50年以上前にうちのマンションに取り付けられたTOTOの製品です。

以前もご紹介したボロボロの部屋を解体した際に発見したもの。

ちょっと小ぶりですが、ガラス棚も付いていて、歯磨きホルダーもあって使い勝手がよさそう。

壁から取り外してみると予想外に状態がよかったため、再利用できると考えて清掃してから保管しておいたのですが、期せずして我が家のリフォームで出番が回ってきたというわけでした。
■照明器具も半世紀以上昔のナショナル製
一方、照明器具はというと、こちらも負けないくらい古いものです。

もともと山小屋の浴室に取り付けられていた照明で、ぼんやりと風呂に浸かっている最中に「これ、世田谷の自宅で使ったらいいんじゃないか」とふと思いつきました。

設置から50年は経っているであろう「ナショナル(National)」製。

取り外してカバーを外してみたところ。なるほど、グローランプで蛍光灯が点灯する仕組みか。

昼白色から電球色に変えたいので蛍光灯は新しいものと交換しました。蛍光灯廃止のテレビCMが流れるなか、なんと時代錯誤なことをしているのだろう、と自分でも思います。

電球を取り付け、

カバーをかぶせ、

前回塗装した壁に合わせてみましたが、これがなかなかいい感じ。先ほどのキャビネットと組み合わせたらかっこよくなりそうと一気にテンションが上がります。
■照明器具とキャビネットの取り付け

というわけで、いつもお世話になっている電気屋のおじいちゃんに設置をお願いしました。

「え~、こんな古いの付けるの?」と言いながらも、古いコードに新しいコードをつないで配線を延長し、

洗面の壁から出ている電線にサクッと接続してくれました。

この照明器具、本来は設置してからカバーを取り付けるのですが、我が家の洗面は横幅が狭すぎて後付けできないため、あらかじめ電球もカバーも取り付けた状態での設置でした。壁への固定がすごくやりにくそうで申し訳ない気持ち。

おお!壁の色と相まっていい感じ。

タイル張りの洗面や棚との相性も良し。一周まわってのおしゃれ感と言ったら言い過ぎでしょうか。

続いて、現場監督さんがミラーキャビネットを設置してくれました。本体が軽いこともあり、あっという間に取り付け完了。

照明にくらべてちょっとキャビネットのサイズが小さいかなあとも感じますが、デザインの組み合わせはバッチリで気に入りました。
■利便性を犠牲にしても手に入れたかったインテリア

照明を点けると柔らかい光が広がります。
この照明、グローランプで点灯するので、電球が点くまで若干のタイムラグがあります。
細かく明滅したあとに点く感じや、灯りがちょっと不安定な感じとか、懐かしすぎます。

キャビネットの収納容量も減りましたし、「リフォームで不便になってるのでは?」と思う方がいても仕方ないところはありますが、その利便性を犠牲にしてもこのインテリアが手に入れたかったので後悔はありません。

今後のメンテナンスなどを考えると、賃貸ではなかなか採用しづらい手法ではありますが、自宅ならこういうワガママもできるのが面白いのです。自分らしいリフォームができて満足です。