(744)T-falの電気ケトル「アプレシア ロック コントロール」を愛用している
世の中には電気ポット派と電気ケトル派がいるのではないかと思いますが、我が家は断然ケトル派です。自宅はもちろん、山の家でも熱海のマンションでも電気ケトルを使っています。
今回は、新しく買い替えたT-fal(ティファール)の電気ケトル「アプレシア ロック コントロール」についてお話したいと思います。
■いちばんの特徴は「9段階の温度コントロール」
買い替えたと言いましても、これまで我が家で使ってきたのも、同じシリーズの旧型モデルです。

「アプレシアAg+コントロール」という名称で、写真は2019年の購入当時に撮影したもの。購入時には「日刊Sumai」の連載でレビュー記事を書いたくらい気に入っていました(残念ながら、今はネットに残ってはいませんが)。
購入当時はピカピカだったものも、

2026年まで丸7年使い倒した結果、かなり黄ばみの目立つくたびれた姿になりました。
汚れただけならばいいのですが、土台の部分との接触が悪くなってきて、ケトルを置く向きを調整してあげないとうまく動作しないようになってしまいました。

性能については満足していたので後継機種を探したところ、見つけたのが「アプレシア ロック コントロール」でした。
旧型にも後継機種にも「コントロール」という名称が付されているとおり、このシリーズのいちばんの特徴は「温度コントロール」が可能であることだと思います。

中に水を入れて電源ボタンをピッと押すと、

現在の水温が表示されるという仕組み。

ふつうのケトルと同じように沸騰させたいときは「沸とう100℃」のボタンを押しますが、

こちらの「温度計マーク」を押すと9段階の温度設定が可能です。低いほうから順に「40℃/50℃/60℃/70℃/80℃/85℃/90℃/95℃/100℃」の9段階で、さまざまな水温でお湯を温めることができます。

緑茶のように低めが望ましい場合(「60℃~70℃」)をはじめ、沸騰したお湯よりもやや低めでコーヒーを淹れたいとき(85℃~95℃)のように、細かな調整が可能です。
実は、旧型では「60℃/70℃/80℃/85℃/90℃/95℃/100℃」の7段階だったのですが(最近のモデルでも8段階)、さらに「40℃/50℃」の2段階が追加されています。

おかげでチョコレートの湯煎や洗濯物の漬け洗いなどにも使えるようになり、旧型よりも便利になったと喜んでいます。
■フタの部分に「ロック」機能が付いて、安全性が向上
さて、旧型とくらべてもうひとつはっきり変わったところがロック機能の付いたフタ。

以前はお湯が湧いたら傾けただけで注ぐことができましたが、

新しいタイプはフタの上部にある「ロック」ボタンを押してロックを外してはじめてお湯を注ぐことが可能になります。

フタを外してみるとけっこう分厚くてゴツい印象を受けますね。

このフタのぶん、旧型とくらべるとサイズがやや大きくなった印象です。
正直、旧型に慣れていると「ロック」ボタンを押すのを面倒に感じてしまうのですが、これには理由があります。消費者庁のホームページをごらんください。
【消費者庁】コラムVol.11 転倒時に湯漏れしにくい電気ケトルの使用を!
この記事によると「2026年6月以降は、日本で製造又は日本に輸入される電気ケトル等の全てに転倒流水対策を施すこと」が義務付けられるようになったそうです。
生活習慣的に床にケトルを置く場合もある日本では電源コードに足を引っかけてしまったり、台の上に置いていても子どもがケトルを引っ張るなどしてしまい、「電気ケトル等が転倒・落下し、熱湯が流出してやけどに至る事故が発生」してしまうため、その防止のために「電気ケトル等が倒れても、その湯漏れが50ml以下である」という条件を満たすことが必須となったんだそうです。

我が家ではつねに定位置に置いていてコードも作業台の裏に隠しているので倒しそうになったことなどなく、そのリスクに思い至りませんでしたが、老いた父や小さかったころの甥っ子のことを想像すると、コードに引っかけて転倒させる可能性も大いにありえるなと思います。

最初はいちいちロックを外すのを面倒に感じていましたが、大した手間ではないこともあり、最近は徐々に慣れてきました。
■保温機能もあり便利だが、タッチパネルの耐久性に不安も……

旧型と変わらず、新型も湯量の目盛りは見やすくて使いやすいですし、

設定した温度でお湯をキープすることができる「保温60分」機能も健在。冒頭に「ポット派かケトル派か」という話をしましたが、朝の忙しい時間に沸かし直しをしたくないという人などもいるはずですし、この保温ボタンを活用することで一時的にではありますが、ポットのように使用することができるのは地味に便利です。

唯一心配なのは液晶のタッチパネル。

旧型はこんな感じで、温度表示は液晶でしたが、「電源」「保温」「温度設定」「沸とう」の4つについては物理ボタンがあり、押した実感がありました。

一方、タッチパネルは、そのへんの「押した実感」がなく耐久性に不安を感じてしまいます。
「またまた令和の時代にそんなこと言って、これだから昭和のおじさんは…」と言われてしまうかもしれませんが、僕は一度、この液晶タッチパネルに苦労させられた苦い経験があるのです。

我が家の低温調理器のタッチパネルがとにかくポンコツなのです。届いた新品がいきなり不具合で押しても押しても反応せず、メーカーに送り返して修理してもらったあとも非常に反応が悪く、だましだまし使い続けていますが、とにかくイライラさせられます。
T-falのような大手の製品ならばそんなことはないと信じたいところですが、どうでしょうか?これについてはしばらく使い続けて様子を見たいと思います。

ちなみに、旧型の「アプレシアAg+コントロール」を使うさらに前は温度設定のないタイプを使っていて、これが故障したのが使い始めてから5年後のことでした。で、「アプレシアAg+コントロール」に不具合が起きたのが購入から7年。となると、今回購入した「アプレシア ロック コントロール」にも6年くらいは持ってほしいと思っています。
■価格はノーマルタイプの2倍以上だが、その価値はある
さて、当然ながら、T-falは温度コントロール機能のない、シンプルな電気ケトルも出しています。たとえば、こちら。
アマゾンで調べてみるとおよそ4千円ほど。
一方、今回紹介した「アプレシア ロック コントロール」は約1万円。
2倍以上の価格差ですが、個人的にはその差額を出す価値は十分にあると思っています。

我が家はコーヒーをはじめ、煎茶やウーロン茶、和紅茶やほうじ茶など、さまざまなお茶を飲むので、温度調整機能があるとお茶を淹れる作業がグンとラクに楽しくなるからです。
逆に、「電気ケトルなんてお湯が沸けばそれでいいんだよ」という方は単機能のシンプルなタイプをお選びになればいいと思います。

先ほども申し上げたとおり、今度の新しい「アプレシア ロック コントロール」は「40℃」の設定もできるので、ちょっぴり低めのお湯で漬け洗いしたいなあ、なんてときにも使えて本当に便利。個人的には温度コントロール付きをおすすめしたいことをあらためて強調させていただきます。


















