(749)【日刊Sumai再録】ヤフオクやメルカリで住設機器を買う際の注意ポイント
国際情勢の影響もあり、とにかく物価高は止まりません。リフォームやリノベーションを検討中の方は予算が上振れする不安にさらされているかと思います。
人件費も建材費もなかなか削れないとなると、せめて住設機器くらい安価に入手してコストダウンを図りたいと考えたくなるのではないでしょうか。
今回はそんな観点から2018年に「日刊Sumai」に書いた記事「ヤフオクやメルカリをリノベで活用するためのポイント4つ」をごらんいただきたいと思います。
突っ込まれる前に書いておくと、8年前とあって価格表記については今とくらべると安すぎて参考にならないと思われるかもしれませんので、再録記事の後に2026年現在の相場感についても補足したいと思います。
なお、再録にあたって事実関係に関わる修正と画像の追加や差し替えをおこなったことをお断りしておきます。
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「ヤフオクやメルカリをリノベで活用するためのポイント4つ」
リノベーション工事はなにかと物入りなもの。少しでも経費を抑えたいと思う方も多いはずです。
そんなとき、ヤフオクのようなネットオークションやメルカリのようなフリマアプリを活用しない手はありません。今回は、実際に僕自身がどんなものを購入したかの実例をまじえ、注意すべきポイントをまとめたいと思います。
■1・動作不良の心配がないシンプルな商品を選ぶべし
素人同士が売り買いをおこなう場合、アフターメンテナンスを相手に期待することはほぼできません。動作不良などが起きた際も、ショップが相手のときとちがって十分な対応が受けられない可能性もあります。
どんなに安く購入できても、すぐに故障してしまえば「安物買いの銭失い」です。ガス給湯器や電化製品のように構造が複雑なものを中古で購入することは避けるのが無難でしょう(どうしても買いたい場合は、未使用新品として出品されているものを狙いましょう)。
逆にいえば、おすすめなのは素人目にも状態がわかりやすく、構造がシンプルな製品。
僕がよく購入するのが洗面ボウルです。洗面ボウルは陶器という材質上、割れていないかぎりは劣化も少なく、使用にも問題ありません。
実例を挙げましょう。

こちらは「サンワカンパニー」の「ハトリアニド」。

定価20,400円(送料除く)をヤフオクで10,000円(送料除く)で落札し、施主支給しました。未使用新品だったので状態は申し分なく、いい経費削減になりました。

動作に安心感が求められる水栓や排水トラップは業者さんに手配していただきました。
同様に、照明器具は最悪の場合、火災のリスクなどもあるので中古は避けるべきですが、シェードやコードリールなら中古でも問題ないと思います。
リスクをよく考慮して検討することが大切ですね。
■2・購入前に状態をしっかり確認すべし
ネットオークションやフリマアプリでは、たまに目を疑うような安値で商品が出品されていることがあります。飛びついてしまいたい気持ちになるかもしれませんが落ち着いて考えてみましょう。
ひとことで「中古品」といっても、細かい汚れがあるだけのものから破損寸前のものまで状態はさまざまです。また、出品者が素人だと、本来なら付属しているはずの部品が欠けていることを知らずに出品している場合もあります。
その場合でも、「写真にあるものがすべてです」とただし書きされていれば、購入後に文句を言うことも難しいでしょう。
ネットオークションやフリマアプリで商品を購入した場合、よっぽどの理由がなければ返品はきかないので、購入の際には自分がこだわる点を事前に確認するべきです。
もし写真や説明文だけではっきりしないときは、出品者に質問して詳しく説明してもらったり、追加写真をアップロードしてもらうとよいでしょう。
先ほど挙げた洗面ボウルの例を挙げましょう。

この洗面ボウルには「単水栓」と「複合水栓」の2種類があり、商品の説明や写真ではどちらか判別がつきませんでした。

出品者の方に質問してみたところすぐに返答があり、僕が欲しかった「複合水栓」のほうだとわかったので購入しました。気になる点は事前に確認してから購入すれば、届いた商品にがっかりすることも避けられます。
ただし、あまり細かい点をしつこく質問したりすると、厄介な人だと思われて購入を拒否されることもあるので、あくまで礼儀をわきまえてわかりやすく質問するのがポイントです。
■3・状態の悪い商品をあえて選んで自分で直すのもアリ
商品の状態が悪くても、承知の上で購入するならアリです。家電のような複雑なものでなければ、自分で直すこともできます。
以前、秋田木工のスツールをリメイクする記事を書きましたが、この商品は状態によって商品価格がかなり上下します。
座面の生地がすでに張替え済みのものだと、1万円を超えることも珍しくありません。ですが、状態が悪ければ2千円くらいで手に入れることもできます。
たとえば、こちら。

格安でしたが、実はかなり悪い状態でした。

裏返すと座面が割れてしまっており、そのままでは満足に座ることもできません。

また、座面を固定するボルトのナットもいくつか紛失して、グラグラする状態。

そこで、裏から金具で補強し、強力接着剤とボルトで固定して補修しました。紛失したボルトはホームセンターで同じサイズのものを探しました。

塗装をヤスリで落とし生地も張り替えて、問題なく使えるようになりました。
こういう修理はそれなりの時間と労力を使いますから、ただ単に安価に商品を手に入れることだけを追い求める方にはおすすめしません(そういう向きは「状態良好」「美品」などと銘打たれて出品された商品を購入するといいと思います)。
修理のプロセスを楽しめるDIY好きな方はぜひトライしてみてください。
■4・生産終了品が入手できるのも魅力
ヤフオクやメルカリを利用するメリットは、単に経費を削減できるだけではありません。すでに生産が終了していて入手が困難になっている製品を購入できるのもありがたいです。
たとえば、こちらの商品。

無印良品で扱っている「壁につけられる家具」シリーズのひとつで、タモ材をブラウンに着色した鏡ですが、すでに廃番になってしまっています。
完全な廃番ではなく、ウォールナット材で木の素材感を活かした後継商品が発売されているのですが、今回のリノベーション工事では、濃いブラウンを基調とした古い商品のほうがインテリアになじむと思ったのです。
ダメ元で探してみると、メルカリで見つけることができました。

定価は6,800円のところ、購入価格は5,980円(送料込み)。未開封新品とはいえそこそこの値付けですが、「ほしいものが手に入る」という積極的な価値が見いだせれば、問題ないと思います。

おかげで思ったような空間ができました。
僕の場合のように、自宅のインテリアをあるシリーズでそろえたいのに、規格が変わってしまったり色味が変わってしまったりして手に入れられないとき、ヤフオクやメルカリは強い味方になります。
もしお目当ての商品が見つからなかった場合でも、キーワードを登録しておけば出品されたときにアラートで知らせてくれる機能がありますので、そちらの活用をおすすめします。
さて、オークションやフリマアプリで無事に商品を手に入れることができたら、次のステップは施主支給ですね。
しかし、施主支給には意外な落とし穴も隠れています。次回は、僕が実際に体験した失敗エピソードを挙げて施主支給の注意点をまとめてみたいと思います。
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あらためて読み返すと、ちょうど前々回にご紹介したテラゾー調のタイルは、廃番になって困っていたところをメルカリに助けられた好例だったと言えますね。
にしても、今回の再録記事は8年前だけあって、我ながら価格の安さに驚きました。

最初に挙げたサンワカンパニー(現ミラタップ)の洗面ボウル「ハトリアニド」は「定価20,400円」でしたが、現在はこの価格帯の洗面ボウルはほぼありません。今のラインナップでは「34,000円」くらいが最安値であることを考えると、物価高を痛感します。

また、文中で秋田木工のスツールの相場について「座面の生地がすでに張替え済みのものだと、1万円を超えることも珍しくありません。ですが、状態が悪ければ2千円くらいで手に入れることもできます」と書きましたが、これも現在では軽く倍くらいの感覚になっています。
メルカリやヤフオクをのぞくと張り替え前のもので1万円~1万5千円、「ミナ ペルホネン」のタンバリンのような人気の生地で張り替えたものならば3万円くらいで売られていることもあります。

以前は思いつきで購入して張り替え、マンションの部屋に備えつけたりもしていましたが、現在では気軽にそういうこともできなくなってきました。世知辛い……。
こんな具合に、住設機器や家具については5年前の常識がまったく通じないくらい価格が激変しています。物価高騰が与える影響については以下の記事もどうぞ。
個人的には「いつか買おうと思っている家具があるならば、無理をしてでも今買うべき」とすら思ってしまいますね。
一方、さすがの企業努力を感じたのが無印良品で、「壁に付けられる家具」シリーズの鏡は、
オーク材で「7,990円」、
ウォールナットで「9,990円」ということで、2018年当時にタモ材の鏡が「6,800円」だったのとくらべても、かなり踏みとどまっている印象を受けます。
このあたりの動向も踏まえつつ、ヤフオク&メルカリを上手に活用するとよいと思います。


















