(172)寝袋とキャンプマットで実際に寝てみて感じた寝心地
前回、寝具について検討し、寝袋やインナーシュラフ、キャンプマットを選びました。
今回は、これらの寝具を実際にセッティングし、一晩眠ってみて使用感を試します。
まずは、キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)のキャンプマット「EVA FORM MAT」から敷きましょう。
ケースからキャンプマットを取り出し、
広げます。
この状態だと二人用なので、一人で使用するために折りたたみます。
続いては寝袋。
コールマン(Coleman)の「パフォーマーⅢ/C5」です。
これを袋から取り出し、
キャンプマットの上に敷きます。
サイズはマットとほぼピッタリです。
寝袋のサイドにはジッパーがついていますので、
こうやって横に開きましょう。
この上に、敷くのがインナーシュラフ。
MYCARBONというメーカーのもの。
外袋から取り出して、広げます。
夏なら、インナーシュラフだけで眠るのもありですね。
でも、この日は秋の夜で気温は15℃。
インナーシュラフをくるむように寝袋を元に戻し、先ほどのジッパーで留め直します。
ちなみに、このコールマンの寝袋、2個ならべてジッパーで連結すれば横幅が広い大きな寝袋にもなります。
家族でキャンプなら、ちびっ子を間に挟んで3人で使用することもできそうです。
セットした寝袋の傍らに、枕代わりに折りたたんだスノーピークのラウンジクッションをセットすれば完了。
あとはこの中にもぐりこんで眠るだけ。
実際に眠って寝心地を試してみました。
まず、暖かさについて。
パッケージで「快適温度5℃、使用下限温度0℃」を謳うだけあって、室内の気温が15℃くらいでは寒さはまったく感じませんでした。
これなら初春や晩秋の寒さにも耐えられそうです。
インナーシュラフを秋冬用の暖かい素材のものに変更すれば、さらに暖かくなるでしょうが、それもたぶん必要ありません。
それより問題は、背中や腰に感じる底づき感。
個人的にはこのキャンプマットでは「ないよりはまし」ていどのクッション性しか感じられませんでした。
床の硬さが気になり、寝心地はお世辞にも良いとは言えません。
アウトドアならこれくらいの寝心地はガマンして当たり前なのかもしれませんが、せっかく休日に泊まりに来た場所でこの寝心地はNGです。
そこで、キャンプマットに代えてマットレスを検討することに。
探してきたのがこちら。
アキレス(Achilles)の「折りたたみマットレス」です。
製品表記によると、材質はウレタンフォーム、硬さは「かため」で265ニュートン。
これを選んだ理由はサイズ感。
幅60センチ×長さ180センチと、ひとりで眠るには十分なサイズ(セミシングル)ながら、六つ折りにたたむことでコンパクトに収納することができるのです。
これを広げるとこんな感じ。
気になる寝心地はというと、ふつう。
と言うと悪く聞こえるかもしれませんが、十分に「ふつう」という意味です。
先ほどのキャンプマットとくらべれば、はるかに快適に眠れます。
これなら、背中が痛くて眠れないなんてことは少なくともないはずです。
最後に、寝具をどう収納しているかも書いておきましょう。
寝具がゴチャゴチャと目に付くと部屋に入ってきたときにガッカリしそうですが、ちょうどいい場所があります。
階段開口部の横にある90センチ四方のスペースは、もともとデッドスペースになりがちだったので収納にはうってつけです。
階段から見るとアイアン手すりを隔てた場所なので、
多少ゴチャゴチャしていても目立ちづらいと思います。
階段を上がって目に入る光景はこんな感じですが、
振り返ると、こうなってます。
エアコンやカライエ、メッシュwifiなど、隠すことのできない設備と一緒にまとめたかたちになりました。
黒いボックスは、無印良品の密閉ボックス(現在は廃番)。
使用済みのインナーシュラフはこちらに入れて帰宅してもらい、後日僕が洗濯します。
念のため、インナーシュラフは4点用意しました。
洗濯なしで2人連れが2組宿泊することができます。
これなら、僕が母屋に来るたびに洗濯するくらいのペースでなんとか間に合います。
これにて寝具の準備は完了。
2019年の試用期間中はこの寝具で運用してみましたが、みなさんそれなりに快適に眠っていただけたようです。
何度も書いてきたとおり、この山小屋の魅力は山奥の静かな環境。
夜は小川のせせらぎと虫の声だけしか聞こえないので、最低限の寝具さえあればけっこう熟睡できるのかもしれません。