(193)塗装の下地処理②パテを上塗りしてプライマーを塗る
前回、塗装のための下地処理としてパテの下塗りをおこない、やすりがけをしました。
だいぶきれいにはなりましたが、まだ細かい凹凸が残っています。
パテは下塗りと上塗りの二回に分けておこなうとよりきれいに仕上がるそうなので、今回は上塗り(=二度目のパテ塗り)をおこないます。
作業道具は一度目とほとんど変わりませんが、ヘラをプラスティック製に変更しました。
以前購入したセメダインの壁パテに付属していたものです。
一回目は鉄のヘラを使ったのですが、柔軟性があるほうがより平滑にパテが塗れると考えての変更です。
これを使って凹凸が目立つ箇所に、
パテを上塗りしていきます。
近くで見ながら作業していると、凹凸が目についてしまい、けっこう広く塗ることになりました。
こういう作業はこだわるとキリがないですね。
翌朝。
パテが乾いたのを見計らって、二回目のやすりがけをおこないます。
だいぶきれいになりました。
ここで、下塗りのときの画像をもう一度ごらんください。
上塗り後とくらべるとまだ凹凸が目立つのがおわかりかと思います。
パテを上塗りしてやすりがけすることで、かなり滑らかになりました。
ネジの頭があった場所もきれいになりましたし、
板の継ぎ目の段差もほとんど目立たなくなりました。
以前、離れのトイレに珪藻土を塗ったときの雑な下地とは雲泥の差です。
今回はだいぶきれいに仕上がったものの、よく見るとまだ細かい凹凸がわかる箇所もあります。
プロの職人さんは三回パテを塗るとも聞きましたが、もう一度パテを塗ってやすりがけする気力はありませんでした。
とにかく、こういう地味な下地処理は体力と気力を消耗します。
この頃には、もう塗装作業に入りたくてたまりませんでした。
しかし、ペイントの前にまだ作業が残っています。
それがシーラー塗装です。
シーラーとは「下地から浮き上がってくる汚れを防いだり、塗料をしっかりと下地に定着させたりするための下地調整材」のこと。
以前、珪藻土を塗った際にも使いました。
ちなみに、ずっと昔、まだシーラーの「シ」の字も知らない頃に壁に板を貼って塗ったことがありますが、釘の頭の部分にカビが生えてしまいました。
こういう事態を防止するのがシーラーの役割なのです。
さて、調べてみると、今回採用した「U SELECT」の珪藻土ペイントには専用の下地調整材「KEISOUDO-PRIMER(プライマー)」が用意されていました。
【U SELECT】珪藻土プライマー
プライマーとシーラーは厳密にいうと別のものらしいのですが、僕ていどの素人からすればほとんど同じですし、メーカーが推奨するものを使えば、ほぼまちがいないでしょう。
税込1,650円で購入。
早速、容器に移してみました。
以前使ったシーラーと同じく木工用ボンドを水で薄めたような見た目です。
これをハケで塗装面に塗り広げていきます。
木部はすべて塗装します。
窓の木枠や、
隅の柱など、まんべんなく塗っていきます。
特に念入りに塗ったのが、既存の木材が残っている天井部分。
古い木材である分、汚れが目立ちやすいのでしっかりカバーします。
塗装完了後の様子はこちら。
全体に白っぽくなったのがわかりますでしょうか。
乾くのを待ってもう一度プライマーを塗ります。
二度塗りによって、汚れが浮き上がってくるのをしっかり防ぐことができます。
こういった地味な作業は面倒で雑になりがちなのですが、仕上がりのクオリティを上げるためと思ってがんばります。
二度塗りをした部分は、より塗膜が厚みを増して白っぽくなってきます。
左がまだ一度塗りの天井、右が二度塗りし終えた天井です。
一度塗りとのときとくらべて、塗膜が厚くなったのがはっきりわかると思います。
これにて下地作業は完了です。
次回はいよいよ珪藻土塗料の塗装作業に入ります。