(196)壁に小口平タイルを張るためのグリッド線を引く

今回から、キッチンの壁にタイルを張っていきます。
選んだタイルは以前もご紹介した小口平タイルです。

表面にツヤのあるタイプと、砂粒の混じったザラザラタイプの2種類。
![]() | 価格:58円 |

張るのはこのグリーンで囲った部分。

モザイクタイルとくらべると小口平タイルは大きめのサイズですし、これくらい広い範囲に張ろうとするとタイルカットの作業は避けられません。
幸い、いちばんの難所と思われる窓まわりはカットなしできれいに収まることがわかりました。
あらためて確認してみましょう。
425ミリ角の窓に対してヨコにならべて4枚、

タテ方向には7枚で、窓枠の幅にピッタリ収まります(写真はイメージしやすいように90度向きを変えてあります)。

窓の両サイドに張りつけるイメージです。
窓の下からカウンターまでの間には2枚、

窓の上には3枚が入ります。

やや上部に余ったスペースができますが、目地材で埋めることのできるていどの幅なのでカットしません。
一枚ずつタイルを張る際には目地幅をどれくらい取るかは施工する人次第なのですが、今回はこの収まりから逆算して約2ミリに決定します。

続いて、窓まわり以外の収まりについて見ていきましょう。
まず、窓の右側ですが、できればカウンターの右端に合わせたいと思っていたら…

7枚でちょうどピッタリ収まりました。
こちらもカットの必要はありません。ツイてる。
では、反対側(左側)はどうかと言うと、うっかり写真を撮り忘れてしまいましたので合成した写真でごらんください。

残念ながら、今度はピッタリとはいきませんでした。
左端に約半分ていどのスキマが残ってしまいます。
ここに張るタイルはカットしなければならないでしょう。
小口平タイルのカットについては、以前、こちらで書きました。
厚さが10ミリある厚めのタイルなのでカットが難しいのが難点。
このときはケガキ線を入れた後、ハンマーで叩いて割りました。

カットしたラインはいまひとつきれいとは言えません。
今回のように目に付く場所に施工するには難があります。
カット方法についてはあらためて検討することにして、側面の壁の収まりについて見てみましょう。

横幅はおよそ78センチ。

同じ幅の床にタイルを仮置きしてみました。

7枚で77センチ幅でした。

78センチに対して77センチということは、正面壁に張るタイルの厚み1センチを足せば、ほぼピッタリ収まりそうです。
収まりを合成画像で確認すると、こんな感じ。

いちばん右端の列のみ、カウンターとかぶる部分はタイルをカットする必要があります。
これでタイルカットが必要な箇所を洗い出すことができました。

赤で示した箇所に張るタイルはカットします。
ただ、事前の予想どおりにいかないのがDIYの難しさ。
まず、不安要素のひとつがタイルのサイズの誤差。

小口平のタイルは公式データでは「縦60ミリ×横108ミリ×厚さ10ミリ」ですが、タテもヨコもサイズに個体差がある場合があります。
杓子定規に2ミリの目地を取って貼っていくと、誤差が積み重なって大きなずれが生まれてしまう可能性もあります。
そこで、先ほど確認した収まりを壁に書き込んでいきます。

水平器で水平を取ったら、

鉛筆で線を引きます。

引けました。

タテ方向にも線を書き加えます。

この線をガイドに張っていけば、水平がずれることもないでしょう。

側面の壁まで含めて線が引き終わりました。
全列分ではありませんが、あくまでガイドなのでこれくらいで十分だと判断しました。
次回はグリッド線に沿ってボンドでタイルを張っていきます。