(528)アサクラによるリフォーム/リノベーション事例集
マンションの入居者さんや仕事で知り合った方とお話していると、自分の物件の写真をお見せする機会がよくあるのですが、そんなときに過去の仕事についてまとめたページがあると便利だなと思うようになりました。また、ブログをごらんになってくれた方々にこれまでリフォームしてきた物件をまとめてお見せしたい気持ちも出てまいりました。
そんなわけで、アサクラが手がけてきた部屋の紹介を集めた「リフォーム/リノベーション事例集」として今回の記事を書きました。以下、工事した年が古い物件から順に紹介しています。なお、この記事は新たな事例紹介が公開されるたびに加筆され、更新されていく予定です。
■2015年
先代の大家であった叔父からマンションの管理を引き継いだのが2014年のこと。翌年、初めて部屋をまるごとリノベーションしました。
この部屋の特徴はとにかく「真っ白」なこと。壁や天井はもちろん、フロアタイルやキッチンまで白で統一しました。今振り返ってみるとやや神経質な雰囲気を感じなくもありませんが、それはそれ。幸い、10年近く経った現在も古びた印象は受けないので初仕事はひとまず成功だったと言えそうです。
ほぼ同時進行で工事をおこなったのがこちらの部屋。マンション内にある広すぎる実家の一部を切り離し、賃貸として貸し出そうと考えて工事しました。
新しく玄関ドアを設けねばならなかったり、電気・ガス・水道のメーターを新設しなければならなかったりと初期投資はかさみましたが、費用をかけたかいがあって8年もの間お住まいいただき、しっかり利益も出ました。
こちらのインテリアもほぼほぼ白ではありますが、アクセントとしてブルーを取り入れているのが特徴です。かわいらしい室内窓は今見ても作ってよかったと感じています。
2部屋続けて工事をしたおかげで試したいアイデアがいろいろ出てきた結果、次に工事した部屋ではベランダにサンルームを設けて洗濯機を置いてみたり、わりと高額なL字のシステムキッチンを導入してみたりとお金を使いすぎてしまいました。
インテリア的にはブラウンのフロアタイルと木目の壁紙を貼った天井で白い壁をサンドし、ちょっぴり高級感のある大人な雰囲気に仕上がって満足しています。
■2016年
この年も空室が発生するたびにリフォームをおこないました。
2016年後半におこなった工事では、これまでと同様に白を基調にしつつ、床にはミディアムブラウンのフロアタイルを選んだり、壁にアクセントの壁紙を貼ってみたりしました。賃貸用の部屋に業務用キッチンを取り入れたのもこのときが初めてで、現在にいたるまでうちのマンションの定番となっています。
■2018年
2018年には角部屋をリノベーションしました。
窓が多く日光がよく差し込む明るい部屋なので少々暗い色を取り入れてもいいだろうと考え、白をベースにしつつもダークブラウンの木目とブラックでアクセントをつけてみました。
同年、祖父が東京の西部の山奥に建てた古い山小屋の離れをまるまるリノベーションし、マンションの入居者さんが自由に宿泊できる小さなウィークエンドハウスに作り変えました。
このブログを始めたのも小屋の内装をDIYしたのがきっかけでした。
なお、家具などの設備を追加したあとの室内についてはこちらで触れています。
■2020年
山小屋の離れに手を入れて以来、自分が滞在する母屋の設備が使いづらいことが気になって仕方なくなり、リフォームすることにしました。
まず2020年にキッチンをリフォームしました。ダイニングから遠かったキッチンをもともと和室だったリビングに移転し、押し入れを撤去して新しいキッチンを設置しました。同時に室内に簡単に食事を取ることのできるスペースを整え、キッチンとリビングがコンパクトにまとまった快適な空間ができました。
■2021年
前年のキッチンリフォームに気をよくして、翌年には洗面台を設置してトイレや洗濯機置き場に手を入れることに。
内装を改善するのはもちろん、二重サッシやエアコン、カライエなどの設置で湿気&寒さ対策もおこないました。水回りが快適になると、寒さの厳しい初春や晩秋にも気楽に遊びに行けるようになりましたし、離れに泊まったゲストの方々を母屋でもてなしやすくなりました。
一方、同じ年に世田谷のマンションではさまざまな柄を多用した部屋を作ったりもしました。
ヘリンボーンの床、フィンレイソンの壁紙、平田タイルのSAVONなど、個性的な柄模様をモノトーンでまとめあげてみました。世田谷のマンションでは「とにかくシンプルなインテリア」を基本にしてきたので、ちょっと冒険した感じです。今見ると、柄がちょっと「うるさい」気もしなくはないのですが、これはこれで楽しい経験でした。
■2022年
相続大家である僕が初めて物件を購入するという体験をしたのが2022年でした。
それがこちらの熱海の物件。
古いリゾートマンションの一室を一年がかりでDIYで内装を工事しました。半ば解体されたような躯体あらわしの室内を活かし、ラフでグレイッシュなインテリアに仕上げました。
かなり素っ気ない雰囲気ですが、この部屋はとにかく窓からの眺めが素晴らしいので室内に特別なインテリアは不要と考えた結果です。2023年からマンションの入居者さんが自由に使える保養所として運用していますが、たいへん好評をいただいています。
ほぼ同時期にリノベーションした世田谷の一室も熱海の物件の影響でラフなインテリアとなりました。
いつもなら白で塗装する天井の躯体は、あえて塗装せずそのままに。木目のフロアタイルを採用することの多い床も、熱海と同じくコンポジションタイルを張りました。
■2024年
2024年には山小屋の母屋の客間をリフォームしました。
(587)山小屋の客間はリフォームでどう変わったか
マスタードイエローでアクセントをつけた窓辺のベンチをはじめ、天井を抜いたり床を張り替えたりしてゲストをもてなす空間をアップグレードしました。
こうして振り返ると、気の向くままにさまざまなスタイルに手を出してきたものです。
それも僕がインテリアのプロではなく、素人の大家さんだからできたことかもしれません。今後も節操なくいろいろ試していきたいと思っています。
さて、次はどんなインテリアを作ろうかな?