(564) 物価高騰で家具やインテリア素材はいくら値上がりしたか
物価高騰が叫ばれて久しい世の中。僕自身、このブログを書いていて「前よりも高くなった」と記す機会がどんどん増えている印象があります。
そこで今回は、僕がこれまでに扱ってきた家具やインテリア素材を例に取り、「何がどれだけ高くなったか」を具体的に紹介してみようと思います。
■国産の照明器具や椅子は2~3割値上がり
まずは山小屋の離れに設置した照明器具から。
洗面の上に取り付けたボール型のシーリングライトです。アートワークスタジオのショールームで選びました。
「グルーブシーリングランプ」というシーリングライトです。
価格:16500円~ |
2019年に購入した際は12,000円+税で「13,200円」でしたが、現在では税込みで「16,500円」になりました。およそ25%の値上がりです。
同じく離れに置いたダルトンのロッキングチェアも値上がりしました。
初めて購入した2019年には13,000円+税で「14,040円」でした。
しかし、2021年にもう一脚買い足したときにはすでに「18,480円」になっていました。
【通常在庫】ダルトン ロッキングチェア S K645-789 椅子 アイボリー ナチュラル スイング コンパクト デザイン 価格:18480円 |
およそ32%の値上がりですが、3年を経た現在でもなんとか同価格で踏ん張っている様子。もともとお買い得な価格だっただけに、近いうちに更なる値上げがおこなわれても驚きません。
■ドイツ製の焚き火台やデンマーク製の椅子も2~3割アップ
国産の照明や椅子が値上がりしているのですから、海外の製品は言うに及ばず。
たとえば、山小屋でお客さんと焚き火を楽しむために使っている焚き火台。
「CUBE Fire basket(キューブ・ファイヤー・バスケット)」です。詳しくは以前の記事をごらんください。
こちらは「hoefats(ホーファッツ)」というドイツのメーカーのものですが、
価格:94600円 |
2021年には「71,280円」だったものが、現在では「94,600円」と33%も値上がりしています。
一方、こちらはデンマークの家具メーカー「カール・ハンセン&サン(Carl Hansen & Son)」社の「サファリチェア」。
これを購入したのは北欧の椅子の専門店「サボファニチャー(sabo furniture)」でしたが、2020年当時の定価は「142,000円」。僕は現品セールで10万円を切る価格で購入したのですが、
KK47000 サファリチェア アッシュ ホワイトオイル仕上げ (Carl Hansen & Son カールハンセン&サン)【P5倍】8/21 1:59迄 【ポイント5倍】 価格:178200円 |
現在では「178,200円」となっていて約25%値上がりしました。
■業務用キッチンの値上がりには目を見張る
マンションのリフォームには欠かせない住宅設備はもっと値上がりしています。
業務用キッチンが、うちのマンションで定番となっていることは何度も書いてきました。
シンプルな見た目もさることながら、とにかくリーズナブルなのが魅力でしたが、この価格にも大きな変化が起きています。
山小屋のキッチンに設置した3点セット(左からコンロ台(TX-GT-645)、引出付作業台(TX-WT-7545D)、一槽シンク(TX-1S-645))を例に価格をくらべてみました。
2020年の施工当時、ネットでほぼ最安値で探して購入した価格はこちらでした。
コンロ台(TX-GT-645)「18,227円」
引出付作業台(TX-WT-7545D)「30,809円」
一槽シンク(TX-1S-645)「28,500円」
今見ると、当時の価格はほんとに安い。現在の楽天での最安値を調べると…
タニコー コンロ台 TX-GT-645【業務用】【コンロ置台】 価格:32320円 |
タニコー 引出付作業台 TX-WT-7545D【代引き不可】【業務用】【業務用調理台】【調理台】【厨房機器】 価格:53050円 |
タニコー 一槽シンク TX-1S-645【代引き不可】【業務用】【業務用シンク】【流し台】【板金物】 価格:49330円 |
コンロ台は「32,320円」で77%アップ、引出付作業台は「53,050円」で72%アップ、一槽シンクは「49,330円」で73%アップと驚くほど値上がりしています。
「業務用キッチン=リーズナブル」という考えはもう捨てなければならないのかもしれません……。
■内装用タイルの価格は約2倍に!?
しかし、これを上回る値上がりを示しているのがタイルです。
先日、値上がり前に滑り込みでサブウェイタイルを購入してDIYしたことを書きました。
このときに採用したのがサンワカンパニーが取り扱う「ビセル」というスペイン産のタイルでした。
【サンワカンパニー】ビセル
現在、平米単価は「4,980円」となっていますが、
なんと3年前は「2,630円」でした。たった3年で90%も値上がりしたのです。
もうひとつ例を挙げましょうか。
名古屋モザイク工業が扱う「コラベル」というタイルです。事務所の洗面の壁に張りました。
2019年にDIYしたときはタイル代だけで「10,700円」でした。
半マスタイルは単価「14円」、シートは1枚「444円」だったのですが、
名古屋モザイク corabel コラベル 半マス横 NLA-HM2-3 コラベルAパターンシートの補助材のタイルです。 同色のAパターンシートを買われたお客様のみへの販売となります。 価格:68円 |
名古屋モザイク corabel コラベル 半マス縦 NLA-HM1-3 コラベルAパターンシートの補助材のタイルです。 同色のAパターンシートを買われたお客様のみへの販売となります。 価格:68円 |
名古屋モザイク コラベル NLA-3A(白ブライト)[シート] 64×56異形Aパターン紙貼り 内装タイル 価格:893円 |
タイルシートも半マスのバラタイルも大幅に値上がりし、現在の価格で同じ工事をおこなうとすると「22,926円」になる計算。114%アップで2倍以上の価格。こうなると、もうDIYも気軽にできないと感じてもおかしくはありません。
■イギリス製の高級壁紙は意外にもほぼ値上がりなし
ただし、例外もあります。
山小屋の離れの壁に貼ったのはイギリスのコール&サン(Cole&Son)社の「ノーチラス(Nautilus)」という壁紙でした。
この記事の中でも触れましたが、
2019年に購入したときは1ロール「31,230円」でした。
ひさしぶりにWALPAのページで価格を調べてみると、
1ロール「31,900円」とわずか2%しか値上がりしていません。
海外製の高級ラインの壁紙がほぼ据え置き価格なのは意外で、中にはこういう例もあるというのも心に留め置きたいと思います。
■マンションリフォームの費用も10%くらい値上がり
とはいえ、全体的に見ると物価高騰の印象は鮮明としか言いようがありません。
うちのマンションは、毎回異なるインテリアと設備のリフォームを施しているので工事費用については明確な比較をすることが難しいのですが、感覚的には最初にリフォームをおこなった2015年と、最後にリフォームをおこなった2022年をくらべると、やはり10%くらいは値上がりしたような印象があります。
それでも、うちは定期的にリフォームを発注する「お得意さん」ということもあり、業者さんも見積もりをおさえようとかなりがんばってくれています。ひょっとしたら一般的な工事費用は20%くらい上がっているのかもしれません。
そう考えると、近年の物価高騰の波をもろにかぶる前にたくさんの部屋をリフォームしておいてよかったなと思います。