(426)シャワー水栓を交換し、小物を設置し、浴室を完成させる
さて、長々と書いてきたお風呂のリフォームもいよいよ最終回。
今回は、完成した浴室をご紹介します。
まずは、リフォーム前からどうぞ。
古いタイル張りの在来風呂ですが、黒のスクエアタイルの雰囲気は今回のリフォームのテイストとも通じるのでこのまま残すことにしました。
およそ半世紀の間に劣化した壁タイルは一部張り直しをおこない、
昭和レトロ感のある床の玉石タイルには黒のサーモタイルを重ね張りしてDIY作業は完了。
続いて、職人さんによる器具交換や小物の設置がおこなわれ、こんな感じに仕上がりました。
では、新しい備品をひとつずつご紹介していきましょう。
まずはシャワー水栓ですが、もともとのシャワーはというと、
手元用の水栓と切り替え式になっていました。
この丸い栓を引っ張り上げるとシャワーが出る仕組みです。
しかし、経年劣化で切り替わりが悪くなっており、シャワーを使用している間も手元の水栓から水が漏れ出る状態。おかげでシャワーの水圧も低くなってしまい、使い心地に難ありでした。
そこで、この手元水栓とシャワーをまとめて新しいシャワー付きのサーモスタット混合栓と交換したかったのですが、手元水栓の形状がイレギュラーで交換はムリとのことでした。
代わりに業者さんサイドから提案された「奥の浴槽側の水栓を新しいサーモスタット混合栓に交換し、付属のシャワーを洗い場まで引っ張ってくる」という案を採用。
浴槽側の水栓ならば新しい水栓が取り付けられることから発案された工事でした。
古いシャワーは撤去して水栓を埋めてもらった一方、手元用の古い水栓はそのまま残して引き続き使用することにしました。
ちなみに、木の引戸は防水の意図も込めてアイアン塗料で塗装しました。
新しいサーモスタット水栓は湯沸かしもラク。ただ、湯量を調節する右のレバーを動かすには洗い場から窓側まで手を伸ばさねばならなくて若干使いにくいのですが、そこは仕方ありません。
シャワーホースは施主支給したもの。
ガオナの「メタルシャワーホース2.0メートル」です。
新しい水栓からホースを洗い場まで引っ張ると、標準的なシャワーホース(1.6メートル)では長さが足りない心配があったので2メートルのロングタイプを選びました。
新しく設置したシャワーバーのいちばん高い位置でも問題なく届きました。
ヘッドは以前ご紹介したオムコ東日本の「amane(天音)」です。
今回は楽天で注文してみました。
シャワーヘッドとしては高価な部類ですが、なめらかな浴び心地は快適です。
シャワーの隣にはフックがふたつ。
もともと設置されていた古いシャワー用のフック(左)と、今回新しく追加したダブルフック(右)。
どちらも泡立てネットやスポンジなどをかけるのに使っています。
ダブルフックはtoolboxの「船舶ハードウェア ダブルフック」です。
【toolbox】船舶ハードウェア ダブルフック
「船舶向けに長い間作られている業務用金物」(toolboxホームページより引用)だけあって、ムダのないデザインと渋い質感が気に入りました。
シャワーの下には古いソープホルダーがありましたが、これも同じシリーズの「船舶サニタリーパーツ ソープディッシュ」と交換。
【toolbox】船舶サニタリーパーツ ソープディッシュ
石鹸ではなくボディソープをのせるのに使っています。しっかり固定してあるのでこのまま上からプッシュしてもビクともしません。
ちなみに、新しいシャワーバーが思ったよりも短く、座って体を洗う際にシャワーをかけられなかったので、追加でバーのすぐ下にシャワーフックを設置しました。
これはもともと山小屋の母屋の浴室にあったもので、だいぶ前にお風呂をリフォームして以来、使わずに壁につけっぱなしになっていたもの。実は金属製ではなくメッキなのですが、形が気に入ったので移設しました。
ちなみに、洗面ボウルとイスはトイレや洗面などの金物でおなじみの「カワジュン」の業務用通販「河淳ホテルコレクション」のもの。
【カワジュン】Trevi-Tバススツール
【カワジュン】ウォッシュボールS
天井の照明も船舶照明に交換しました。
お風呂は湯気もあり、使える照明器具が限られますが、船舶照明なら安心です。
窓にも一工夫。
防犯用の錠「サッシ窓用補助錠ガードマン」です。
もともとはカギがかけられない窓に使用するものですが、ここでは窓を途中までしか開けられないよう設置してみました。
浴槽のフチに腰かけて外を眺めると、つい窓を開けたくなるので、万一の落下の危険を防ぐためです。
大きく手を加えたわけではないのですが、シャワーや小物と床タイルが変わっただけでずいぶんモダンな印象になったと思います。
ようやく浴室のリフォームも完了……と思いきや、いざお風呂に入ろうとすると思わぬトラブルが。次回に続きます。