(49)アメリカンコンセントにプラグがささらなくて交換した話
以前、山小屋に採用した照明スイッチをいろいろとご紹介しました。
そのなかで洗面に設置したのは、こちらのスイッチでした。
スイッチとコンセントがコンパクトに収まって便利かと思いきや、いざ使ってみると問題が発生したのです。
今年のゴールデンウィーク、親しくお付き合いさせていただいている入居者さんを誘って山小屋に遊びに行ったときのこと。
試しに宿泊してみてもらい、いろいろと意見をうかがいました。
開口一番、問題としてあがったのが「洗面のコンセントにドライヤーのプラグが挿さらないこと」だったのです。
ドライヤーは無印良品のトラベル用。
念のため、自分でも試してみると、
あれ?ほんとに挿さらない……
角度を変えたり少し強めに押し込んだりしてみましたがダメ。
ムリにやって破損すると怖いので止めました。
試しに別のプラグ(apple純正の充電器)を持ってきました。
挿し込んでみると……
あ、入った。
どういうこと?
2つのプラグを比べてみると、
あ、プラグの先端のかたちがちがう。
ドライヤーのほうは丸みを帯びていますが、充電器のほうは先が細くなっています。
我々が見慣れているのはドライヤーのほうのプラグでしょう。
でも、挿さったのは充電器のほうでした。
この洗面のコンセントはアメリカ製、充電器もapple純正のアメリカ製。
ということは、アメリカのコンセントには日本製の電化製品のプラグはうまく挿さらないってこと?
手持ちの家電製品をいくつか挿し込んでみたところ、
appleの充電器のようにするっと挿さったものはほとんどありませんでした。
角度に気をつけると挿さったものもありましたが、挿さらなかったものが多かった印象です。
一般的には、アメリカンコンセントには日本の家電製品が使えるということになっていますが、ものによっては使えないこともあるということのようです。
でもさ、天下の無印良品のドライヤーだよ?
無印の家電が使えないんじゃ、アメリカンコンセントでおしゃれリノベーションしても住んだあとに困っちゃいますよね。
そういえば、世田谷のマンションでもアメリカンコンセント、いくつか設置した覚えがあります。
こっちでも同じ事態が起こったりしてるのでは?
そう思って入居者の方に聞いてみたところ「たしかにうまく挿さらない家電がある」との情報が。
マジか……。
アメリカンコンセントはカラーバリエーションも豊富だし、今回のようにスイッチとコンセントをワンプレートに収められるから重宝してたんですが、今後は採用を見送らざるをえないですね。
取り急ぎ、山小屋の洗面のスイッチを交換してもらうことにしました。
ごらんのとおりプレート用の穴は1枚分のみで、下地はタイルで仕上げてしまったので簡単には広げられません。
日本製でスイッチとコンセントをひとつのプレートに収められる製品ってあるんでしょうか?
いろいろ探した結果、Panasonic(パナソニック)のコスモシリーズはスイッチとコンセントをひとつにできるようです。
「WTP10016WP」という商品です。
う~ん、コスモシリーズ、いまいちデザインが好きじゃないんだよなあ……。
でも、背に腹は替えられません。
デザインは大事ですが、使い心地はもっと大事ですから。
調べてみるとコスモシリーズにはカラーバリエーションがあり、和室用に「ベージュ色」や「利休色」があるそうで。
ベージュなら、白よりマッチするかなと思いました。
残念ながら、ベージュでスイッチとコンセントのセットは販売されていないようで、バラバラに注文しました。
こういうのって、地味にめんどくさい。
右がコンセント本体、左がスイッチとスイッチカバーです。
パチッパチッと仮組みしてみると、
こんな感じになりました。
プレートがないのは、木製のプレートを手配しようと思っていたから。
コスモシリーズワイド21対応 ウッドスイッチカバー(ササキ工芸)です。
(画像をクリックするとYahoo!ショッピング内の商品ページに移動します)
正直、白のコスモスイッチに木製プレートはいまひとつだと思うんですが、ベージュならありかなと思います。
色はウォルナットを選択しました。
この組み合わせなら、もともとのアメリカンスイッチに近い印象に仕上がりそう。
まずは本体を電気屋さんに設置していただきます。
元のスイッチを外してもらい、
新しいものを設置してもらいました。
ここに木製プレートを付けて完成です。
プレートの設置は素人がやってもOK。
うん、思ったより悪くないかな。
新旧を比較すると、
いかがでしょうか?
やっぱりデザイン的にはアメリカンのほうが好みなのですが、カラーリング的に近い仕上がりになったのでよしとします。
洗面全体としては、こんな感じ。
違和感はない……よね?
さて、今度こそドライヤーが使えるはず。
ドキドキ……。
ホッ。
これで心おきなくコンセントが使えるようになります。
いやはや、家は実際に使ってみるまで何が起きるかわからないものですね。
今後もこういう手直しがちょくちょく必要になりそうな予感がします。