(532)toolboxの棒棚受けで窓の上に飾り棚を設置する
前回、ベッドを解体してできた板材にやすりがけを施してステインとワックスで塗装し直してみました。
やすりがけが甘かったせいでやや失敗はしたものの、深みのある色味に仕上がりました。
今回は、この板をtoolboxの棒棚受けと組み合わせて、窓の上に飾り棚として設置してみたいと思います。
が、そのまえに裏面の話を。
実はこの板、反対の面にはペイントを施してあります。なぜこんな面倒なことをしたのかといえば、
もともとこの板の片面には角材がビスで留められていて、サクッと解体するつもりだったのですが、接着剤も併用されていて思いのほか苦戦しました。
角材と一緒に表面の木材もはがれてしまい、いたるところに傷がついてしまうことに。簡単にできると思い込んでいたので養生もせずに作業してしまい、床はゴミだらけ……こういう見込みちがいが起きるのが素人のDIYの難しいところです。
このままではとても棚板として使えないので、この一面だけはパテを塗って整えてからペンキを塗って仕上げることにしたのでした。
■2種類のパテと紙やすりで表面を整える
表面を整えるパテは2種類を使い分けました。
ビスの跡などの大きな穴をエキシポパテで埋めた一方、
表面のデコボコは壁の下地調整に使うパテで埋めました。吉野石膏のタイガーパテです。
先ほどのエキシポパテは硬くて粘り気があるので深い穴を埋めるのに適していますが、こちらのパテは水で溶かして使う柔らかいタイプなので、細かい凹凸にゴムベラで塗りつけることができます。
傷ついた場所は思ったよりも多く、表面の大半にパテを塗るはめに。
このあと紙やすりで表面の余分なパテを落とし、平坦にしてあげました。
あんなに盛ったのに削るとこれしか残らず、あとは削りカスに消えました。体中粉まみれになるし、やすりがけは本当に気が滅入る作業です。
■ミルクペイントのクリームバニラを二度塗りする
パテを盛ってしまった表面にはワックスやオイルなどは塗れませんが、ペンキでなら塗装できます。使ったのはこちら。
ターナーの水性塗料「ミルクペイント」です。
「クリームバニラ」を選びました。
黄色みがかったバニラ色は我が家の室内の壁色に近いのでよく使っています。
塗り方にとくにコツのようなものはありません。強いていえば、塗る前によく混ぜることくらいでしょうか。
スイスイ塗り進めて、あっという間に完了。
一度塗りだと下地が透けるので、
二度塗りで仕上げてあげました。
きれいに色がのりました。
オモテはワックス塗装、ウラはペイントのツートーン棚板ができました。苦肉の策の結果ですが、これはこれで悪くないかも。
■シンプルイズベストな棒棚受け
さて、この棚板を設置するのはここ。
世田谷の自室の窓です。窓枠の上辺に沿って棚を設け、増えすぎた雑貨を置く飾り棚にしたいと思います。
そのためには棚受けが必要ですが、最初から使おうと決めていたものがありました。
toolboxの棒棚受けです。
【toolbox】棒棚受け 黒ムラ 丸 100
いちばん短い、奥行き10センチのタイプを選びました。
この棚受け、とにかく余計なデコレーションがなくてシンプルなのがいいのです。
土台部分も含めてコンパクトな造りになっていて横幅は2センチもありませんから、
こんなふうに窓の枠にも収まってしまうのです。
下穴を開けてから付属のビスで留めるだけでガッチリ固定できます。
窓枠も棚受けも暗めの色なので、窓枠から棒が生えているみたいになじみます。
上から棚板をのせて、
本体に開いた穴からビスを打って棚板を固定すれば完成。
今回の木枠のように壁の下地がしっかりした木材なら設置は簡単なのであっという間に終わりますが、下地によってはしっかりとした対策が必要になる場合もあります。
石膏ボードや砂壁のようにもろい下地ならスピードミニ10のような補強材が必要ですし、
もし下地がコンクリートの壁ならアンカーと振動ドリルが必要。
今回のように頭上に設置する棚は落下してくると危険ですから、自信がなければ大工さんに頼んだほうがいいかもしれませんね。
■悪目立ちしない棚なので飾られるものが主役になる
こうして完成した棚を眺めると、悪目立ちしないのがいいのです。
飾り棚の主役はあくまで飾られるものですから、棚自体はシンプルで主張しすぎないものにしたいと思う方にはおすすめです。
窓の上に設置したので、ペイントした上面は脚立にのってようやく目に入るていど。正直、わざわざ塗らなくてもよかったくらいでした。
雑貨をいろいろ飾ってみました。地震のことを考えるとプラスチックや布製の軽いものを中心に飾るのがいいかな。
机や棚の上に散らばっていた雑貨に居場所ができて満足です。