(780)【前編】トイレの床にモザイクタイルを接着したがボンドがはみ出てしまった
前回、事務所のトイレのリフォームについてお話しました。
今回は、この床にDIYで小粒のモザイクタイルを張ったときの話をしたいと思います。今から8年も前のことなので、いろいろ失敗も目立ちますが、ご容赦ください。
■配管などを避けて張るには小粒のタイルが最適
タイルを張ったのはこちらの床。

トイレの交換にあたり、配管の取り回しの都合で床を一段高くする必要があり、大工さんが木材で床下地を造ってくれました。

ごらんのとおり、便器につながる排水管や給水のための細い給水管があるため、これらの配管をうまく避けてタイルを張らねばなりません。
タイルの種類はさまざまですが、こんなときはやっぱり小粒のタイルを選ぶのがおすすめです。

小粒と言ってもいろいろなタイルがありますが、今回は花柄の小粒のタイルを選びました。
僕が購入した楽天の「Tile Online」では「花形クローバー」と名付けられておりました。
2018年には1シート700円で、8シートで5,600円。ここに送料800円が加算されて「6,400円」とリーズナブルでしたが、現在は1シート1,600円。およそ2.3倍にまで値上がりしており、物価高騰の厳しさを痛感させられます。

購入したタイルは「表紙張り」と呼ばれるタイプで、表面に紙が貼られてタイルがつながっています。

接着前に、これを端から1シートずつ仮置きして収まりを確認していきます。

シートのまま収まらない箇所は、カッターで表面の紙を切り離して配置します。

ひとまず仮置きしてみると、一見きれいに収まったように見えますが、部屋の隅や配管のまわりにはどうしても収まりの悪い部分が残ってしまうのです。
■喰い切りでタイルを割ってスキマを埋める準備を
壁に接した部分のタイルをごらんください。

右側には壁との間のスキマが目立つ一方、左側は収まり切らないタイルが壁に寄りかかってしまっています。築古の物件のせいでしょう、部屋がきれいな真四角ではなく微妙に歪んでいて、うまく収まらない箇所が出てしまったようです。
そこで、こういうスキマを埋めるためのハーフタイルを作ることにしました。

タイルは加工が難しいイメージがありますが、小粒のモザイクタイルなら喰い切りと呼ばれるペンチ状の道具を使えば容易に割ることができます。
タイルニッパーなんて呼ばれたりもします。

タイルの中心からずれたところにかませるのがコツ。

細かい破片が飛び散らないようにビニール袋の中でバキッと割ると、

けっこうきれいに半分に割ることができます。

ときどき失敗もしますが、

こんなふうにはまるスキマが見つかることもあるので意外にムダになりません。

タイルを割り終えたら、

先ほどのシートのタイルと一緒に仮置きして収まりを再確認します。これで、立ち上がりの垂直部分も含めて、すべてのタイルの準備が整いました。
■タイル専用ボンドで接着するのだが……
続いてはボンドによる接着作業です。
使うのはこちらの道具と副資材。

タイル専用ボンドとうすめ液(手や道具に付いた汚れ落としに使用)以外は、百均で手に入るようなものばかり。
今回のボンドは「フレックスマルチ」のオフホワイトを使いました。

これを直接、床に絞り出し、

クシ目ベラでのばします。実を言うと、このやり方にも問題があります。

本当は、この写真のように金属ベラでボンドを薄く広くのばしてから、クシ目を付けるべきなのです。

このときは手を抜いたのか無知だったのか、これで済ませてしまったようです。ボンドの塗り方は後述する失敗(ボンドの塗り過ぎ)にも関わってくるので「まず薄くのばす」ことをこころがけたほうがいいと思います。

ボンドの上からタイルのシートを張って、

ぎゅっと押さえて圧着します。

垂直面や、

細かいスキマにもタイルを張り、

無事にタイルの接着作業が終了……のはずでしたが、すでにこのとき大きな失敗をしていたのです。
■厚く塗り過ぎたボンドが目地からはみ出てしまった
接着から5、6時間後、ボンドが乾いたのを見計らって、タイル表面の紙をはがしました。

塗れたスポンジで表面の紙を濡らし、

ペリペリッとはぎとっていくのですが、

タイルの目地からボンドがはみ出て、目地がパンパンになってしまっていました。これは大失敗。

俯瞰して眺めてみても、いたるところで目地が真っ白に見えるのがわかります。これらはすべてボンドを塗り過ぎた場所です。

あらためて振り返ると、必要以上にボンドを厚く塗ってしまっているのがわかります。当時はまだタイルDIYの経験が浅かったこともあり、はがれるのを怖れるあまり厚塗りしてしまうことがよくありました。しかし、これでは行き場のない余分なボンドが目地=タイルとタイルの間にあるスキマからはみ出るしかありません。

先ほども触れたように、ボンドは下地が透けるくらいに薄く塗り広げてクシ目をつけるのが正解なのです。
■リカバリーには2時間以上を費やした
さて、このボンドは乾くとゴムのように弾力がある状態になります。

はみ出た部分はカッターや錐のような先端の鋭い道具で地道にほじくり出していくしかありません。この作業がとにかく気が遠くなるほど面倒なのです。

このときはボンドがはみ出した箇所が多かったこともあり、2時間以上かかりました。

もし白の目地を入れるのであれば、ボンドをそのままにして目地を入れてもそこまで違和感が出ないのかもしれませんが、今回は目地に色を付けたかったので、ボンドが表面にのぞいてしまうと仕上がりがまだらになってしまう怖れがあり、かなり入念に目地を掃除しなければならず大変でした。

思わぬ失敗を取り戻すためにだいぶ時間を浪費しましたが、続く目地入れ作業でも再び失敗が待っていました。次回に続く。


















