(526)山小屋の母屋のキッチンリフォームを振り返る
「山小屋大家日記」と題しておきながら、山小屋の話をするのは半年ぶりになります。
熱海の運用も通常モードに入りつつあるので、今年は山小屋の母屋の来客スペースをいじろうかと考えてまして、その前に2回に分けて母屋のリフォーム済みのお部屋をダイジェスト的に振り返ることにしました。
■押し入れをリフォームしてキッチンに生まれ変わらせた
まずはリフォーム前のキッチンから。
どこにでもある古ぼけたブロックキッチンでした(トビラは外してあります)。
リフォームといっても、この古いキッチンを撤去して新しいキッチンを設置したわけではなく、もともと和室だったリビングに新しいキッチンを設ける移転工事でした。
古いキッチンは日当たりが悪く暗くてジメジメしているうえに、食卓から遠く離れていて料理を運ぶのも一苦労。「昭和の台所」ってそういうものだったのでしょうが、来客時など不便でたまりませんでした。
そこで、換気用の窓のある押し入れを撤去してキッチンを移転しようと決めました。
押入れの撤去から下地の造作までは大工さんにお願いして、
業務用キッチンが設置され、ひとまずの完成です。
■キッチンの周辺環境にも手を入れて整える
いつものことですが、キッチンがきれいになったら、まわりもリフォームしたくなってしまいました。
キッチンの前に絨毯が敷かれていては汚れが心配でのびのび料理できないので、8畳ある床をまるまるやり直すことに。
透湿防水シートと断熱材を敷き詰め、
ユカハリタイルを置いて、
オスモカラーで塗装しました。
一方、天井はというと、
和天井の表面をはがして塗装しました。
珪藻土ペイントをローラーで塗りました。
手前に広々とした空間ができたので、
業務用キッチン台を追加で設置して作業スペースと収納場所を増やし、
横の壁にはスチール製のペグボードなどを設置しました。
雑に貼られた壁紙にシワが寄った引戸には、
ワトコオイルを塗ってウェット研磨を施しました。
仕上げに取っ手を付けて完成です。
かくしてキッチンの基本的な形が整いました。コンパクトながら使いやすいキッチンができて満足しています。
その後も、
火鉢の外箱を流用した小さな食器棚を設置したり、
スライド式のペンダントライトを吊るしてみたり、細かいアップデートを続けています。
■キッチンとリビングがコンパクトにまとまると快適
さらに。
快適にキッチンが使えるようになってくると、今度は同じ部屋の中に簡単に食事できるスペースを設けたくなってきました。
プラダンの質感が残念な障子には、
落ち着いた雰囲気が出てきました。
低めの椅子を二脚置いて、天板をDIYしたテーブルと組み合わせ、
アーム型のペンダントライトを設置しました。夫婦二人で軽く食事を取るなら、これで十分。
キッチンとリビングがコンパクトにまとまっていると冷暖房の効率もよくなりますし、料理するモチベーションが上がりやすくて本当に快適です。個人的にはキッチンとリビングが分かれたマンションの自室よりも使いやすいと感じています。
キッチンの移転から始まった工事はリビングも含めた生活空間全体のリフォームにつながりましたが、やってよかったです。
次回も引き続き、母屋のリフォームについてまとめます。