(177)別荘をまるごとリフォームして結局いくらかかったか【施主支給&家具家電編】
前々回、前回に続いて、この山小屋をフルリノベーションしていくらかかったかについて書きます。
前々回は、業者さんにお願いした工事の代金について、
前回は、DIYで作業する際に建材や副資材を購入した代金について書きました。
今回は、施主支給した設備品の金額や、完成後に設置した家具や家電にかかった費用についてお話しします。
■施主支給した設備品に「227,404円」
まずは施主支給品から参りましょう。
いちばん高額だったのがトイレに設置した木製ドア。
ドアレバーなども含めて86,262円。
ここに消費税(当時は8%)と送料が加わって「97,569円」となります。
いつも世田谷のマンションに採用しているリクシル(LIXIL)のフラッシュドアと比較するとけっこうな金額ですが、小さい小屋で唯一の室内ドアとあって奮発してみました。
本物の木材ならではの質感にはとても満足しています。
もうひとつ高額だったのが二階に設置した「カライエ」。
送料込みで「57,498円」でした。
これ一台で24時間365日の除湿ができるので、湿度管理の手間が省けて大家としては大変助かっています(画像をクリックするとYahooショッピングのページに飛びます)。
もはやこれは別荘の必須アイテムと言い切ってしまいましょう。
施主支給といえば、スイッチやコンセントボックスなどもすべて自分で選んで支給しました。
スイッチについてはこちらでご紹介しました。
すべて合わせて「27,739円」かかりましたが、ダントツに高価だったのは玄関に設置したスイッチです。
アンティークのドアを扱う「パイン・グレイン」(PINE GRAIN)で見つけたアンティークのスイッチで「12,960円」。
スイッチ代のおよそ半額を占める高額ですが、気に入ったので思い切って購入してしまいました。
一方、コンセントについてはこちらで書きました。
合計金額は「11,830円」。
費用はさほどかかりませんでしたが、プレートなどの組み合わせを決めるまでにいろいろ悩みました。
ロールカーテンやカーテンレールなども含め、施主支給品の総額は「227,404円」でした。
■後付けの照明器具に「45,732円」
ダウンライトのような直付け照明器具を採用せず、照明レールやシーリングのみを取り付けてもらうと、ここに設置する照明器具については別途に自分で購入することになります。
一階の洗面に設置したのはアートワークスタジオの「グルーブシーリングランプ」。
ショールームで実物を確認して購入しました。
こちらの価格は「13,200円」。
価格:13,200円 |
照明レールにはディテールの「NT130」を採用しました。
独特のかたちと優しい明るさが心地よいLED電球です。
DETAIL[ディテール]LED Bulb NT130“White/Warm” 価格:2,970円 |
一個あたり2,916円×3個で「8,748円」。
このほか、追加設置したレセップや電球などを合わせて「45,732円」でした。
以上の施主支給品と照明器具で、物件の「側」は完成したことになります。
前々回に紹介した業者発注分が約378万円、前回のDIY分が約54万円で、合計432万円強ですから、ここに支給品と照明器具の合計27万円が加わると「約459万円」です。
もともと簡易な電球だけがついた小屋を、水まわりも備えた物件にリノベーションするまでにかかった総額がこの額になります。
■家電に費やした金額は「60,150円」
しかし、まだまだ出費があります。
ゲストハウスには寝泊まりに必要な最低限度の家具や家電が必要でした。
中でもいちばん高かったのが、メッシュwifiです。
この小屋のためだけに別途に電話回線を契約するのはもったいないと思い、なんとか母屋のネット回線を小屋まで届かせることはできないかと考えた末のチョイスでした。
僕が購入したときの価格は「22,391円」でした。
二番目に高額だった出費が冷蔵庫です。
冷凍庫なしの小型ということで購入価格は「12,800円」でした。
現在は生産が終了しているせいか、価格が変に高くなったりしています。
似たような小型のペルチェ式はいくつかあるので探してみてください。
三番目の高額出費が先日紹介したハンディークリーナー「エヴォパワー」。
僕が購入したときは「12,000円」でした。
以上のほか、延長コードや電話機の子機などにかけた費用もあわせて「60,150円」となりました。
■家具と雑貨の合計は「219,076円」
最後に家具と雑貨にかかった金額もまとめておきましょう。
細々としたものが多いので、単品で約1万円以上になるものを中心にご紹介します。
いちばん高かったのが、天童木工の低座椅子。
ヤフオクでオークションアラートをかけ、そこそこ状態の良いものがなるべく安価に出品されるのを待って落札しました。
送料まで含めると「23,000円」かかりましたが、新品が7~8万円ということを考えるとお値打ちだったと言えそうです。
一方、一階に置いたのがダルトンのロッキングチェア。
本体価格13,000円で、税込み「14,040円」。
椅子としてはリーズナブルな価格だったので、新品で購入しました。
同じく一階に設置したのがカウニステのオーダーカーテン。
村の景色を描いた牧歌的な雰囲気が気に入りました。
料金はというと「16,243円」。
縫製代金込みというのが驚きです。
生地にこだわってオーダーしたカーテンとしてはかなり安いと思います。
先日ご紹介したスノーピークのラウンジクッションも2個合わせて「11,200円」でした。
一個5,600円はクッションとしては高いと思いますが、折りたたんで高さを変えて枕にもできる点が気に入り、導入しました。
シャワーブースに設置したシャワーヘッド「amane」も高めの備品のひとつ。
ヘッドひとつに「9,817円」とは贅沢ではありますが、70センチ四方のミニマム空間で浴槽もないシャワーブースですから、せめて浴び心地の良いものをと選びました。
このほか、寝具として用意した寝袋やマットレス、
ペグボードまわりに用意した収納用品や消耗品など、
塵も積もれば山となり、家具&雑貨の合計は「219,076円」となりました。
■施主支給品と家具家電の合計金額は「552,362円」
施主支給品と家具家電に費やした金額の合計を出してみると「552,362円」。
こうしてまとめると思いのほか使ったなあと感じます。
家を建てたりリノベーションしたりと言った話題においては発注した工事の代金ばかりが語られ、その後の地味な出費についてはあまり語られませんが、完成後の出費も侮れないと思います。
さて、業者発注分・約378万円、DIY分・約54万円に、今回紹介した支給品&家具家電代・約55万円を加えると「約487万円」となりました。
3回にわたってこの山小屋をゲストハウスとして生まれ変わらせるまでにかかった費用を洗い出してきましたが、これで総費用が明らかになりました。
次回は、この金額が持つ意味について多角的に考えたいと思います。
これまで僕が書いてきた別荘のお金に関する記事についても振り返ります。